2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

年越しそば

今や、大みそかの風物詩ともなっている「年越しそば」。そばを食べるようになった理由には様々な説がありますが、よく知られているのは、他の麺類に比べて切れ易いことから「今年一年の苦労や厄災を断ち切って新年を迎える」という説、細く長いそばにあやか…

巻いたり挟んだり

魚・肉類を野菜と一緒に使う場合、炒め物や和え物のように材料を混ぜるのではなく、巻く・挟む等の手を加えると目先が変わって食指が動くことってありますよね。 B病院で出たそんな料理を2つ紹介します。 「はんぺんのチーズ焼き」ははんぺんにスライスチーズ…

擬製豆腐

「擬製豆腐」は、あまり聞き覚えのない料理ですが両方の病院で出ているのです。細かく潰した豆腐に野菜や卵、調味料等を混ぜ豆腐状に成形加熱した料理です。 名前の由来は「豆腐を原料としながら卵焼きのような別の料理に見せることから」「崩した豆腐を元の…

グラタン

B病院に転院して36日、入院生活はA病院より1週間長くなりました。その間両病院、同じ名称の料理が結構出てきましたが、A病院で出てB病院で出ていないもの、そしてこれからも出る可能性の低いもの、それが「グラタン」です。 「グラタン」自体が病院の食事と…

大根葉

大根葉というと必ず思い出すのは、学生時代、近くの短大の大学祭で見た「大根葉は泣いている」というテーマの研究発表です。 大根葉の栄養や廃棄量等様々な情報入りのパネル展示に加え、大根葉を使った料理が何種類も用意され、自由に試食できるというもので…

主菜と互角の副菜

主役を食うほどの名脇役っていますよね。また、「長」という立場の人よりも「副」の人の方が力量もあり輝いていることも。 今回は主菜を食ったような副菜の登場です。 お膳が運ばれてきた時真っ先に目が釘付けになった副菜が3回ありますが、いずれもとてもよ…

クリスマスの行事食

今日はクリスマス 後発の「ハロウィーン」や「バレンタインデー」の追随を許すことなくひたすらトップを走り続け、今やすっかり日本の年中行事に組み込まれた感があります。 病院でもクリスマスは行事食として特別メニューです。今回も写真付きです。 献立表…

クリスマスイブの行事食

今日はクリスマスイブの行事食。メニューを見た時からそれこそ指折り数えて待っていました。 その結果やいかに。 今回は写真も付けています。写真は真上から撮っているのでイラストと感じが異なるかもしれません。 主菜は「ミートローフ」。焼きたてだったら…

クリスマスの飾り

病院にいると寒さも季節感も感じないのですが、ちょっとしたクリスマスの雰囲気に浸っています。 卒業生から届いた可愛らしいクリスマスカード。殺風景な病室が一気にクリスマスモードに早変わり。 これは、Uさんから届いたポップアートカードと2つのキャン…

魚のバター焼き

白身魚で鮮度の良い物は魚自体の味を堪能するため、刺身や塩焼きにすることが多いのですが、それとて続くと飽きてしまいますよね。 また、大型の場合は大味で繊細な美味しさに欠けます。そんな場合におすすめしたいのが「バター焼き」です。 あっさりした白…

たっぷり感

B病院の主菜と汁物は総じて「たっぷり感」があり、何だか得した気分になります。 最近の「たっぷり感料理」を2つ紹介します。 寒い時期は何といっても「おでん」。 病院は常時快適な温度に保たれているので寒さを感じることはないのですが、この時期「おでん…

ピカタ

「ピカタ」は薄切りした肉や魚に小麦粉とチーズ入りの溶き卵をつけて焼いたイタリア料理の一つで、韓国の「ジョン」も同じ仲間です。 「ピカタ」はどちらかというと肉や魚、「ジョン」は野菜を使うことが多いような気がします。 鶏のささみ、魚の切り身、海…

「きつねうどん」雑感

12月18日更新の「きつねうどん」に関してMさんから、生協のきつねうどんが好物でいつもストックしているとのメールが届きました。温かいうどんの上に甘辛く煮たおあげ。これ、日本人好みの飽きの来ない素朴な味ですよね。きっと。 タイトルが「きつねうどん…

焼きそば

B級ご当地グルメの代表格ともいえる「焼きそば」。 ネットで調べてみると、日本全国それぞれの地域の特色を生かした「焼きそば」がこんなにもと思うほど出てきます。 それだけ多くの人に愛されているということでもあるのでしょう。 「焼きそば」は野菜・魚介…

きつねうどん

「きつねうどん」はかけうどんに、甘辛く煮た油あげ(きつねの好物)を乗せた物で、今や全国区のうどんですが、もともと発祥は大阪です。 それに対して「たぬき」は関東発祥で、一般的には天かすを乗せたものといわれていますが、これについては諸説あるようで…

盛り付け4

「焼き魚」と「煮魚」のつけ合わせの盛り付け。前回のA病院と比べると若干家庭的なB病院のものを2点紹介します。 「さわらの幽庵焼き」のつけ合わせは洋風の盛り付けで、スナップエンドウとヤングコーンは魚の後に置かれています。量は多めで「食べた感」は…

盛り付け3

焼き魚と煮魚で盛り付けの雰囲気が似ているものを2点選んでみました。 「ぶりの照り焼き」に添えられた「前盛り」は、はじかみ生姜の甘酢漬けと白ネギ。すっきりしています。 はじかみ生姜は、11月29日の「細かい配慮」の中で取り上げた串刺しのものに次いで…

盛り付け2

「もみじふ」つながりで、魚料理としては少々手のこんだ料理を2つ選んでみました。 「さわらの豆腐餡かけ」 「豆腐餡かけ」って珍しくないですか。私は作ったことがありません。その餡の上に散らした、四角に切ったきぬさやと木耳ともみじふ。一つ一つはどれ…

盛り付け 1

昨日「そら豆」の盛りつけでA病院に思いを馳せたことを書きましたが、実は私がA病院で最も印象に残っているのは、魚料理のつけ合わせの盛り付けだったのです。 面白いことに肉より魚料理の方が断然心がこもっているのです。 家庭でも中々ここまではしないだ…

そら豆

「そら豆」は大きな鞘に3粒程度の豆しか入っていないので、鞘から出すと「たったこれだけ?」とがっかりすることが多く、しかもこれがないと困るという料理は少ないので、我が家では出番の少ない食材です。 その「そら豆」がB病院に転院して2週間余で2回出て…

「かやくごはん」

「かやくごはん」って「五目炊き込みご飯」のことだよねと思いながら、念の為調べてみました。 「五目飯」や「炊き込みご飯」の関西での呼び名だそうです。 「かやく」は五目飯やうどん等に入れる具を意味し漢字で「加薬」と書きますが、その由来は漢方では…

カレー

「カレー」って定期的に無性に食べたくなりませんか? インドからイギリス経由で日本にもたらされたカレーは、独自の発展を遂げ今や「国民食」とまで言われる存在に成長しました。調味料も具材も日本の食文化とうまく融合し、今でも時代を反映したバリエーシ…

餡かけ豆腐

植物性蛋白源として優等生の「豆腐」 単独では主菜になりにくい食材ですが、餡かけにすると「衣」を羽織って堂々主役の座に昇格!といった感じです。 それに、味がしみ込みにくい欠点を補ってくれる素敵な料理です。 A病院は、全般的に主菜の盛り付けにこだ…

朝食

朝食はA、B病院ともごはん、味噌汁、煮物又はソテーの副菜、ごはんの友的なもの、乳製品、とほぼ同じパターンですが、各々特徴があります。 味噌汁については、12月3日の「汁物」で触れたのでここでは省きます。 副菜は必ずと言っていいくらい、数種の野菜と…

かぼちゃのスープ

献立表に記載された料理名は、A病院が「かぼちゃのポタージュ」、B病院が「パンプキンスープ」だったので、タイトルは両方半分ずつとって「かぼちゃのスープ」に。 A、B病院とも主菜は魚料理、それに副菜とフルーツの組み合わせです。 ポタージュは本来仏語…

汁物

「汁物」からだけでもA、B病院食の特徴が何となく見えてきます。 共通しているのは朝食に味噌汁がつくことですが、内容はかなり異なります。 A病院の具の組み合わせは「2種類の野菜」又は「豆腐と野菜」の組み合わせがほとんどで、汁の量がちょっと少な目で…

丼物

私は丼物を好んで食べる方ではなく、家でも出番の少ない料理ですが、白いご飯が続くと丼物は気分転換みたいな気がして献立表を見た時からワクワク心待ちにしている自分がいておかしくなります。 A病院の三色丼、綺麗に盛り付けられ、副菜の大根の葛餡もなま…

月初めの「一日膳」

B病院では、月初めは「一日膳」という特別メニュー。みんな楽しみにしているようです。 祝日の時と同様、主食の「ご飯」に特別な思いがこめられているように思います。 赤飯だけでなく、塩焼きの魚も「たい」、手作業の多い茶碗蒸しや白和え、それに手作りの…