ポーランド

チェコ・ポーランドの旅18(マリアン・コウォジェイ氏の絵)

アウシュヴィッツからの生還者であるマリアン・コウォジェイ氏による絵がビルケナウ収容所の近くにあるフランシスコ修道会の教会の地下室に展示されています。囚人たちが搬送された貨車や有刺鉄線、ベッドなども配置され、まるで収容所のような空間です。骸…

チェコ・ポーランドの旅17(アウシュヴィッツ・ビルケナウ収容所)

バスでオシフィエンチム(アウシュヴィッツのポーランドでの呼び名)へ行き日本人公認ガイドの中谷剛さんの案内で、まずアウシュヴィッツ第1収容所(20ha)を、その後ビルケナウへ移動し第2収容所(170ha)を見学しました。おびただしく山のように積まれた犠…

チェコ・ポーランドの旅16(ナチス・ドイツの強制収容所)

この旅も終盤に近づき、いよいよ強制収容所の見学です。 私は、アウシュヴィッツはドイツにあるのだと思っていました。アウシュヴィッツは最大の強制収容所だったというので、他と比較するためナチス・ドイツの強制収容所一覧をwikipediaで調べてみたらなん…

チェコ・ポーランドの旅15(野村路子先生のお話2)

早速、チェコ大使館をノンアポで訪問された野村先生は、日本で絵の展覧会を開きたいので絵を貸してほしい旨伝えられ、大使館を通してユダヤ博物館との交渉が始まり1990年2月に再度ユダヤ博物館へ行かれることになり、そこでのやり取りで原画を持ち出すのは難…

チェコ・ポーランドの旅14(野村路子先生のお話1)

旅も終わりに差し掛かったアウシュヴィッツ見学の前日、各自夕食を終えた後野村先生よりテレジン収容所の子どもたちの「絵」との運命的な出会いからこれまでの経緯を伺いました。 実は、この旅行が終わってから撮影が始まり6月9日に放映された番組、NHKの…

チェコ・ポーランドの旅13(白貂を抱く女、シンドラー博物館等)

午後、国立美術館でレオナルド・ダ・ヴィンチ作「白貂を抱く女」を鑑賞しました。この旅行に参加するまで私はこの絵の存在すら知らなかったのですが、ダ・ヴィンチが描いたとされる女性肖像画4点のうちの1点だそうです。モデルはミラノ公ルドヴィーコの愛妾…

チェコ・ポーランドの旅12(聖マリア聖堂、織物会館等)

クラクフの中央広場に「ポーランドで最も美しい教会」と評される聖マリア教会があります。ゴシック様式の教会で、ちょうど祭壇が修復中だったため全体像を見ることはできなかったのですが、内部に足を踏み入れた瞬間、その色彩や精微な彫刻などその芸術性に…

チェコ・ポーランドの旅11(クラクフへ)

ワルシャワ駅から高速列車でクラクフへ向かいましたが、列車一つとっても日本との違いが興味深かったです。プラットホームが直前(発車10分前)になって変わりびっくりしましたが、ポーランドではよくあることだそうで、アナウンスを注意深く聞いておく必要…

チェコ・ポーランドの旅10(ショパン博物館と聖十字架教会)  

ショパンがポーランドにとってどれだけ大きい存在かは、ワルシャワ空港をショパン空港と呼ぶことからもうかがい知れます。ショパン博物館に入場するのに1時間ごとに100人までという人数制限があるとかで、静かな環境で見学するにはこのくらいの規制があって…

チェコ・ポーランドの旅9(ゲットーの壁、ワルシャワ旧市街)

前回、ゲットーについて触れましたが、そこでの生活について少し補足します。 ゲットーの中は、大変な過密状態(平均すると一部屋に9.2人が暮らす密集具合)、窮屈で不衛生な住環境のため、伝染病が蔓延しました。わずかな食量しか与えられず(ドイツ人一人…

チェコ・ポーランドの旅8(ポーランド・ユダヤ人歴史博物館)

ワルシャワゲットー蜂起70周年を記念して2013年に建てられた「ポーランド・ユダヤ人歴史博物館、通称POLIN」。これはポーランド系ユダヤ人の1000年の歴史を展示した博物館で、ヨーロッパの数ある博物館の中でも最も優れた博物館と評価されたそうです。 …

チェコ・ポーランドの旅7(コルチャック先生)

飛行機でプラハからポーランドのワルシャワへ移動、飛行時間は1時間15分です。 ポーランドの国旗は白と赤の横二色旗ですが、背景が白いので赤だけに見えます。 市内のレストランでポーランド式餃子、ピエロギをいただきました。ピエロギは東ヨーロッパの伝統…

チェコ・ポーランドの旅1(プロローグ)

2019年3月10日~18日のチェコ・ポーランドの旅は「テレジンを語りつぐ会」の企画でしたが、私は他の参加者と異なり代表者の野村道子先生のこともテレジンの子供たちの絵のことも知らず、元同僚からの「アウシュヴィッツに行かない?」の電話のお誘いだけでの…