2024-01-01から1年間の記事一覧

アメリカの食文化9(ホームスティ先での食事3)

4月22~25日まで、北九州空港発着の「温泉・グルメ・絶景北海道モニターツアー4日間」の旅だったため、ブログは少し間が空きました。 ホームスティ先での食事3は、私が作った日本料理です。 1回目のホームスティでは、Mさん(別のコースの引率者)に手伝っ…

アメリカの食文化8(ホームスティ先での食事2)

2回目はこのプログラムのお世話をされている先生宅です。家族構成はご夫君と2人の息子さん。ご夫婦の社交的な雰囲気とは対照的な無口な息子さんでした。 夕食 先生は1日中誠心誠意学生の研修に関わっておられ、疲れていらしたようで夕食はイタリアレストラン…

アメリカの食文化7(ホームスティ先での食事1)

学生と同様、私も2回ホームスティを経験しました。 1回目は大学の先生宅で、ホストファミリーの家族構成は電気店に勤務されバラを育てるのが趣味というご夫君、将来エンジニアになりたいという16歳の男子高校生David、獣医希望の14歳女子中学生Megan、それに…

アメリカの食文化6(大学カフェテリアでの夕食)

夕食は1日を締めくくる食事として整った内容のものが多いのですが、研修中は様々な理由によりこれが夕食?と思うようなものもあります。そんなものも取り上げてみます。 研修大学での初めての夕食です。私は、栄養のバランスを考えた組み合わせを心がけてい…

アメリカの食文化5(大学カフェテリアでの昼食)

昼食メニューは夕食に匹敵するような豊富さでしたが、そのうちのいくつかを紹介します。 私は基本的に主菜(肉か魚など)、副菜を組み合わせるのですが、この日は何と野菜料理のみ!食欲に任せて基本通り食べていたらとんでもないことになりそうという心配の…

アメリカの食文化4(大学カフェテリアでの朝食)

姉妹校の大学寮に滞在した大半(26日間)の食事はほぼ大学のカフェテリアでした。 自分の好みや体調で選んでいるので、偏りがあるかもわかりませんが、朝食については、肉食系で多いのは圧倒的にソーセージで、次にカリカリベーコン、ハムと続き、卵はほとん…

アメリカの食文化3(ワシントンD・C)

ワシントン観光は、マウント・バーノン、スミソニアン国立航空宇宙博物館、国会議事堂、アーリントン墓地、リンカーン記念館、ホワイトハウスといったアメリカを象徴するような施設の見学で、これだけでもアメリカへ行った気になります。 マウント・バーノン…

アメリカの食文化2(アメリカ1日目)

アメリカでの食事はワシントンの昼食から始まりました。広場のカフェテラスで生のジャズ演奏を聴きながらのランチは心浮き浮きで、すごいボリュームの食事もあわせてアメリカに来たことを実感させるに十分なものでした。 午後は自由時間。引率者にとっては嫌…

アメリカの食文化1(プロローグ)

初めてのアメリカは、1991年、英語科の学生28名の5週間にわたる米国研修旅行の引率でした。 英会話力に乏しい人間が言葉に不自由を覚える国への引率は気が重く、寡黙な5週間を余儀なくされるだろうという不安は杞憂に終わりました。苦笑物の英語の連発の中に…

ベトナムの食文化8(エピローグ)

限られた日数の中で食したわずかな料理でベトナムと日本の違いを比較するのはちょっと乱暴な気はしますが、何となく感じたことをいくつか挙げてみます。 ベトナムは米生産量世界5位(日本は12位)を誇る国で、米を麺や春巻きの皮などに加工したものが多く、…

ベトナムの食文化7(ベトナムのフレンチ)

ベトナム最後の夕食はフランス料理。フレンチレストランというとかしこまったイメージですが、ル コルドン ブルーはフランクなフランス料理レストランで店内では生演奏もしていました。「時の流れに身をまかせ」「神田川」「北国の春」など日本人の心情に訴…

ベトナムの食文化6(エレファントフィッシュ、グレートボール、チェー)

メコン川クルーズの後、昼食をとったレストラン(mekong rest stop)は2009年に皇太子殿下(現天皇陛下)が訪問されたとかで、入り口にはその時の写真が飾られていました。 メインはメコン川でとれた「エレファントフィッシュ」を鱗ごと揚げた唐揚げです。像…

ベトナムの食文化5(宮廷料理2、バラ彫りスイカ)

前回、ベトナムの宮廷料理は見た目の美しさが特徴と書きました。 その象徴ともいえるのがバラ細工のスイカでした。 ベトナムの料理で真っ先に思い出すものは?と問われてすぐに頭に浮かぶのはバラ彫りスイカ。出てきたとき一斉に「おー!」と思わず感嘆の声…

ベトナムの食文化4(宮廷料理、春巻き)

知人の紹介で行ったベトナムの宮廷料理。 宮廷料理は約150年にわたってベトナムを統治したグエン王朝時代に歴代皇帝が愛した料理で、こだわりは見た目の美しさ。古都フエはベトナム中部の都市で、この地は豊かな南部に比べ食材が限られているため、いかに美…

ベトナムの食文化3(フォー、バインセオ)

昼食はベトナム感満載の料理でした。 最初に出た一皿は、ベトナムを代表する生春巻き。これに添えられた赤かぶのバラ細工はお見事でした。 胡麻とお漬物をのせたおこげも、ベトナムが米文化国であることを物語っています。 マンゴージュースも混じりけなし申…

ベトナムの食文化2(クチトンネル、キャッサバ)

まず訪れたのはホーチミンから車で約1時間半のクチトンネルでした。ベトナム戦争中に、南ベトナム民族解放戦線(通称ベトコン)によってゲリラ戦の拠点として作られた巨大な地下基地で、カンボジアの国境付近まで張り巡らされた全長250kmのトンネル内には数…

ベトナムの食文化1(プロローグ)

ベトナムといえば1955年~1975年まで20年間続いた「ベトナム戦争」が条件反射のように頭に浮かびます。 私が大学生だったころ(1964~1968年)反戦デモに参加する学生の姿をよく目にしましたが、当時ノンポリ(政治に無関心なという意味で、今では死語になっ…

フランスの食文化20(エピローグ続き)

フォン(だし)やバターなどの油脂、酒類、香辛料など様々な材料を用いて作られるフレンチのソース。中には芸術作品と呼ばれるほど完成度の高いものもあり、まさにシェフの腕の見せ所なのかもしれません。 ただ、料理とソースの関係を眺めてみると、ヌーヴェ…

フランスの食文化19(エピローグ)

フランスの料理に触れて感じることは、フランス料理がイタリア料理を原型としているため、献立構成など若干似たところはあるものの、料理自体はかなり異なり、その違いを特徴づけているのはソースではないかということです。今回取り上げた料理でも、オード…

フランスの食文化18(賛助出演、ベルギー3)

ベルギー訪問2回目の時の夕食です。 前回同様山盛りのムール貝はとてもおいしく、私がビデオ撮影している間に残り少なくなっていました。 ビールが好きでもないのに2種類も注文したのは単なる好奇心。ビールの味に疎い私でも違いがはっきり分かる味わいでし…

フランスの食文化17(賛助出演、ベルギー2)

初めての海外旅行の最後の晩餐はベルギーでの夕食で、キリストの最後の晩餐と同じ13人! 概してヨーロッパでの食事時間は長いのですが、最後ということもあったのか、何と3時間にも及びました。これだけの料理でよく3時間も持ったという気はしますが、最後な…

フランスの食文化16(賛助出演、ベルギー1)

ベルギーには2回行きましたが、いずれもパリからの帰りに寄ったもので滞在はせいぜい1~1.5日です。 ベルギーの料理はフランスの食文化に影響を受けているといわれますが、確かにこの時の昼食もフランス料理の延長線上にあります。 違いといえば、フランスだ…

フランスの食文化15(美術館、牛肉の赤ワイン煮込み)

駆け足でパリ市内観光とオルセー美術館の見学。オルセー美術館は2回目ですが、広すぎて短い時間で鑑賞するには限定して鑑賞するしかなく、熱血ガイドさんが説明されたのは印象派の絵画。駆け足旅行で行くところではないなあと思います。翌日のロンドンでも同…

フランスの食文化14(ルーアン)

モン・サン・ミッシェルを見てパリに帰る途中夕食をとるためルーアンに寄ったのですが、この地はジャンヌダルクが19歳で火刑に処せられた地として有名です。 比較的リーズナブルな旅行費用は食事内容にも反映されていて、先に訪れたドイツやスイスは、もとも…

フランスの食文化13(モン・サン・ミッシェル、オムレツ)

ここからは、2013年に「8日間でヨーロッパ4か国」という駆け足旅行で寄ったフランスでの食事記録です。 この時のフランス観光の目玉は「海に浮かぶ修道院」として有名なフランスの修道院モン・サン・ミッシェルで、1979年にユネスコの世界遺産に登録されてい…

フランスの食文化12(パリの1日)

1日だけのパリ観光は午前中がオルセー美術館、午後はフォンテンブロー城、夜はモンマルトルにあるシャンソン酒場へと繰り出しパリを満喫したはずでした・・・・・ フォンテンブロー城での日本人用ガイドさんは「いらっしゃいませでございます」調の日本語を…

フランスの食文化11(オランデーズソース)

アビニヨン~パリ間の新幹線の中で食べたお弁当。これは2022年8月1日に「弁当1」としてトップに登場させたものの再渇です。 添乗員から「今日の昼食はお弁当です」といわれ、日本のお弁当を想像して期待していたのに、渡されたのは白いビニール袋の中に無造…

フランスの食文化10(アヴィニヨン)

アヴィニヨンのホテルでの夕食イラストは、皿の模様も含めておいしそうに描いている割にあまり記憶に残っていなくて、特に層状のオムレツってどんなオムレツだったっけという具合なのです。 料理のことよりは「アヴィニヨンの橋の上で」の歌詞通り(といって…

フランスの食文化9(アルル)

マルセイユからアヴィニヨンまでの途中アルルへ寄り、円形闘技場、サン・トロフィーム聖堂、アルル博物館などを見学。アルルといえばゴッホ。「アルルの跳ね橋」の絵の中の跳ね橋は、20世紀前半にコンクリート橋にかけ替えられたため現存せず、私たちが見た…

フランスの食文化8(ブイヤベース)

夕食は、魚介類が豊富なマルセイユならではの名物料理ブイヤベース。 テレビのグルメ番組「SEIKOグルメワールド 世界食べちゃうぞ!!」で紹介されたレストランでした。 この番組は、司会の関口宏が2人前後のゲストとともに現地で行なった食べ歩きロケを放映し…