2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

 台湾の食文化10(潮州料理)

中国茶三昧の後の夕食は潮州料理でした。台湾では中国各地の料理が食べられるのも魅力です。 潮州料理は広東料理から派生した料理ですが、海の幸殊に海産物系の乾物をよく利用し、中国の他の料理と比べてあっさりした繊細な味付けが特徴で日本人にはなじみや…

台湾の食文化9(台湾茶)

茶葉料理の昼食を終えた後、坪林の「茶業博物館」見学、文山包種茶の製茶会社訪問と茶三昧の1日でした。何せ、参加者の大半は中国茶教室で学んでいるのですから熱が入ります。 台湾茶の製法は中国福建省から伝わったものですが、台湾ならではの気候や地形を…

台湾の食文化8(茶葉料理)

昼食は、木柵鉄観音茶で有名な木柵地区のレストランで茶葉料理をいただきました。 茶油で炒めたそうめん。茶油はお茶の実から採るオイルで、オレイン酸を豊富に含んでいますが生産量が少ないため高価です。イラストのコメントに800個の茶の実から100㏄しか採…

台湾の食文化7(故宮博物院、中正記念堂)

2日目の午前中は台北市内観光では外せない「国立故宮博物院」「中正記念堂」の見学でした。 国立故宮博物院にある美術品は元々北京の故宮博物院(紫禁城)にあったもので、戦火を潜り抜けて中国国内複数の場所に転々と移され、1949年に内戦で蒋介石率いる国…

台湾の食文化6(台湾特産の野菜料理4)

台湾特産の野菜料理は今回で終わりです。 スープに入っている山伏茸は、白くふさふさした毛のような外観が山伏の胸飾りに似ている事からその名前がついたといわれています。生息地は、台湾に限らず、日本、中国、ヨーロッパ、アメリカ、北アフリカにまで渡る…

台湾の食文化5(台湾特産の野菜料理3)

次に出た料理も台湾ならではの食材を使った料理の数々。 山蘇は和名オオタニワタリと呼ばれるシダ科植物で、本州ではめったに見かけませんが沖縄では食用として親しまれています。宮古島でも自生しているのをたくさん目にしました。台湾では炒めて食べるのが…

台湾の食文化4(台湾特産の野菜料理2)

次に出てきた料理も初めて食べる興味深いものでワクワクでした。 アロエは賽の目に切ったものをヨーグルトに入れて食べたことはありますが、刺身は初めて。氷の上に並べられたアロエの刺身は透明感があり何とも涼しげでした。 筍は春が旬ですが、台湾原産の…

台湾の食文化3(台湾特産の野菜料理1)

1日目の夕食は台湾特産の珍しい野菜料理。 珍しい食材は、中国にも多かったのですが、どちらかというと中国は動物性食品(鶏の足先、ラクダの手のひら、ヘビ、豚の腸、アヒルの舌、セミの幼虫等)が多かったのに対して台湾は植物性食品(野菜)が多いように…

台湾の食文化2(奇古堂)

初めての台湾旅行は2002年9月「台湾茶を楽しむ」というテーマの旅でした。 1日目の午後はエコ茶として有名な茶芸館「奇古堂」で店主の沈甫翰先生(2023年8月31日に92歳で亡くなられました)による茶会を楽しみました。「奇古堂」は骨董店も兼ねたサロン調喫…

台湾の食文化1(プロローグ)

親日度ランキングでトップの台湾。日本と台湾が深く関わるきっかけは、日本が日清戦争で勝利して台湾を統治したことに始まり、約50年にわたる統治時代に形成されたインフラや教育制度は後の台湾の発展の礎となったといわれています。 今でも日本語を話すこと…

北米の食文化(エピローグ)

旅行者として感じたアメリカ・カナダの食の印象を最大公約数的に表現するなら北米の食は概して単調で単純明快、しかも量が多いといったところです。 ですが、これはごく一面的な見方でしかないことも確かでしょう。 アメリカは「人種のるつぼ」と呼ばれる多…

カナダの食文化6(バンクーバー6)

「フード・エコ」視察旅行最後の晩餐は、カナダ風フランス料理でした。 オードブルは各種貝類のほかカニや伊勢海老付きの豪華版です。 クラムチャウダーはニューイングランド風。アメリカ東海岸のニューイングランドが発祥地で牛乳をベースとした白いクリー…

カナダの食文化5(バンクーバー5)

最終日はウィスラーへ。2010年バンクーバー冬季オリンピック会場となったリゾート地です。大会の3つの理念「先住民の参加」「環境への配慮」「持続可能な発展」は、多様な文化を受け入れ自然との調和を大切にするカナダならではという感じがします。 ところ…

カナダの食文化4(バンクーバー4)

100マイルダイエットとオーシャンワイズについても学びました。 100マイルダイエットとは、自宅から半径100マイル(160km)以内で作られたものだけを食べて生活する食事スタイルのことで、メリットは地元周辺の農業の活性化、旬の食材摂取、輸送コスト、輸送で…