フランスの食文化8(ブイヤベース)

夕食は、魚介類が豊富なマルセイユならではの名物料理ブイヤベース。 テレビのグルメ番組「SEIKOグルメワールド 世界食べちゃうぞ!!」で紹介されたレストランでした。 この番組は、司会の関口宏が2人前後のゲストとともに現地で行なった食べ歩きロケを放映し…

フランスの食文化7(カンヌ、マルセイユ)

ニースからマルセイユへ移動する途中寄ったカンヌは国際映画祭として知名度が高い地で、有名な俳優さんが押した手形がたくさん残っていました。 カンヌ国際映画祭は世界三大映画祭(他の2つはベルリン・ヴェネツィア国際映画祭)の一つですが、これらの映画…

フランスの食文化6(賛助出演モナコ)

地図で見れば、モナコはニースとは目と鼻の先といった距離にあり、面積は2.02㎢、これは皇居の総面積くらいの広さで、主権国家としてはバチカン市に次いで世界で2番目に小さいのですが存在感がありますよね。人口密度は世界一、公用語はフランス語、F1やカ…

フランスの食文化5(ニースの海岸、ネグレスコホテル)

ニースは、コート・ダジュール(紺碧海岸)に面する世界的にも有名なリゾート地です。紺碧の海と空が広がるニースの海岸の写真を見るだけでも旅情を誘われます。夕食までの間、数人でホテルの目の前にある海へ出かけました。海水浴を楽しもうと意気込んだも…

フランスの食文化4(南仏ニース)

イギリスでの食研修を終えて南仏ニースへ着いたとき、空気が一変していることに気づきました。空港はもわっとした温かさに包まれ、外は日差しも強く、同じヨーロッパでも緯度によってもこんなに差があるのかとびっくりしたものです。スコットランドと南仏を…

フランスの食文化3(古典的なフランス料理)

ルーブル美術館近くのレストランでいただいた昼食は古典的なフランス料理。 フランス料理はオードブルとメイン、デザートが基本です。 オードブルのフォアグラは、ガチョウやアヒルに沢山の餌を与えて、肝臓を肥大させたもので、キャビア、トリュフに並ぶ世…

フランスの食文化2(生牡蠣、シャンソン)

まずは初めてパリを訪れた時の夕食から。 実はこの時は、料理イラストはなく料理名のみの記録しかありません。最初に出てきた魚貝類のオードブルがあまりに見事で描くのをあきらめたためです。 日本では牡蠣といえば牡蠣フライや土手鍋等加熱することが多い…

フランスの食文化1(プロローグ)

フランス料理の原型はイタリア料理ですが、今や世界三大料理の一つとして誰もが認める西洋料理の代表格に位置づけられています。 国賓をもてなす宮中晩さん会のメニューも基本はフレンチで、格式ある西洋料理はフランス料理というイメージが私の中にあります…

福建省の食文化12(エピローグ)

福建省の旅行で記憶に残っていたのは武夷山の大紅袍と佛跳牆くらいで、あまり書くことはないなあと思っていたのですが、Nさんの記録のおかげで様々なことが思い出され、他の省に匹敵するボリュームになりました。記録は大事とあらためて思います。 福建料理…

福建省の食文化11(福州最後の食事)

福州観光を終えて上海へ発つ前、空港近くのレストランで食べた夕食です。 取り立てて珍しい料理が出たわけではないのですが、新鮮な海の幸山の幸がふんだんに使われた素朴で家庭的な中国料理といった感じでした。 中国の定番魚料理といってもよいくらいよく…

福建省の食文化10(茶・茶・茶)

お茶に特化した旅行では、茶摘み、茶製造工程の見学のほかに必ずといっていいほど茶葉市場や茶芸館を訪れます。以前、お茶も料理もいただき放題、しかも1日中いても店の方に嫌な顔をされないとあって、地域の人々の憩いの場になっているような茶芸館にも行っ…

福建省の食文化9(佛跳牆)

夕食の続きです。主役は何と言っても福州発祥の佛跳牆(ぶっちょうしょう)。 佛跳牆はぶっ飛びスープとも呼んでいますが、名前の由来は「あまりの美味しそうな香りに精進料理しか食べられないと定められている僧侶でさえもお寺の塀を飛び越えて来る」という…

福建省の食文化8(蔬菜市場)

武夷山観光の後、空路で州都の福州に移動し、見学した蔬菜市場には野菜類が山のように積まれていました。 唐辛子。概して海外の香辛料市場はこんな感じで、小瓶に入って売られている日本の香辛料をみると、香辛料文化ではないとつくづく思います。 カリフラ…

福建省の食文化7(大紅袍茶樹)

いよいよ、旅のハイライト、大紅袍茶樹の原木を目指して天心景区へ。 「大紅袍」何それ?と思われるかもしれませんので、少しばかり説明を。 大紅袍は、武夷市で生産される岩茶の銘柄の一つですが、数ある武夷岩茶の中でも頂点に君臨しているともいわれるお…

福建省の食文化6(お茶会席)

武夷山荘の名物料理お茶会席ですが、お茶を用いた料理は3種類のみです。 前菜に出た鶏の足は広東省や四川でも出ました。中国では一般的なのでしょう。 イラストには描いていないのですが、スペアリブに正山小種(ラプサン・スーチョン)という武夷山で生産さ…

福建省の食文化5(製茶工場見学2)

バスの遅れで、全工程を見学するだけの時間が足りなかったため、夕食後(9時半頃)、昼間見学した工場の中の別の工場で、続きを見学することになりました。 室内萎凋させた茶葉の周辺をこすり合わせて、傷をつけることによって発酵を促進させます(揺青)。…

福建省の食文化4(製茶工場見学1)

昼食を終えて、14時に製茶工場へ向かうはずのバスが1時間遅れで到着、いろいろあって結局当初の予定から1時間半遅れの出発。交通機関の時間の正確さを当り前と思っている日本人には考えられない遅刻ですが、外国人から見たら目くじらを立てるほどのことでは…

福建省の食文化3(九曲渓筏下り、髪菜)

福建省の武夷山はユネスコの世界遺産に登録されており、中でも美しいのが「九曲渓」で、川岸には36の岩山が立ち並んでいます。武夷山一日目は午前中に九曲渓筏下りをして山水画さながらの絶景を楽しみました。中国も黄金週間で観光客が多く6人乗りの筏は時々…

福建省の食文化2(深夜のお茶会)

宿泊したホテルは「武夷茶苑大酒店」。噂にたがえず、部屋にお茶道具が用意されていました。こんな茶道具を見たらお茶会をしないテはありません。中国茶仲間4人で深夜のお茶会となりました。 上の写真、茶缶入りの茶は販売用ですが、下の写真の容器に入って…

福建省の食文化1(プロローグ)

福建省は、北は浙江省、南西は広東省、西は江西省と隣接し、対岸には台湾があり、福建料理は台湾料理に大きな影響を及ぼしたといわれています。 日本では福建省はあまりメジャーな観光地ではありませんが、料理に関していえば、米や魚を多く使い比較的あっさ…

トルコの食文化14(エピローグ)

旅行中食べたトルコの料理、当時の私の体調(食当たり)や好みのせいもありますが、正直言って「わーおいしそう!」と食指が動きそうなものはあまりなかったように記憶しています(トルコの人に怒られそうですが)。 それなのになぜ、フランス料理や中国料理…

トルコの食文化13(ヨーグルト、ラク「RAKI」)

ヨーグルトはトルコが発祥で世界に広がった食べ物ですが、私は長い間「明治ブルガリアヨーグルト」のCMのメロディが頭にこびりついていて、てっきりブルガリアが発祥の地だと思い込んでいました。 実は、トルコはヨーグルト発祥の国というだけでなく消費量…

トルコの食文化12(魚市場、トルココーヒー)

トルコは黒海、地中海、エーゲ海に囲まれているので、魚の種類が豊富なのだろうと思っていたのですが、魚市場で見た魚は種類が少なく、しかも鮮度はイマイチでした。陽の当たる場所に常温で店頭に並んでいるのを見て、長崎から参加された先生と「鮮度がよく…

トルコの食文化11(アヤソフィア大聖堂、エジプト・グランドバザール)

再びイスタンブールに戻り、アヤソフィア大聖堂を見学し、2つの大きなバザールで買い物をしたのですが、そのスケールはどれも途轍もない大きさでした。 アヤソフィアは、古代ローマ時代に建てられましたが、その後幾度か火災によって焼失し、現在の建物は537…

トルコの食文化10(キャラバンサライ、絨毯工場、カッパドキア、地下都市、ギョレメ)

今回は観光中心です。 キャラバンサライ(隊商宿)は、ラクダや馬で長距離移動していた時代の商人や旅人のための宿泊施設で、トルコ以外にも数多く残されていますが、東洋と西洋を繋ぐ交通の要衝としての役割を担っているトルコには、多くのキャラバンサライ…

トルコの食文化9(トゥズ湖、チャイ)

アンカラからカッパドキアに向かう途中寄ったトゥズ湖は、トルコで2番目に大きい塩湖で「トルコのウユニ塩湖」と呼ばれる絶景スポットです。はるかかなたまで塩の結晶が続き、塩の大地を踏みしめながら歩きました。 世界一の絶景がみられるというボリビアの…

トルコの食文化8(ピデ、ギョズレメ、アナトリア文明博物館)

昼食後に訪れた「アナトリア文明博物館」は古代文明の遺物を展示している博物館で、1997年にヨーロッパの最優秀博物館賞を受賞、歴史愛好家や古代トルコについて学びたい人には必見の博物館なのだとか。 博物館へ入る前に日向の熱い所でトルコの歴史の説明を…

トルコの食文化7(ドルマ、アタチュルク廟)

エスキシュヒルからトルコの首都アンカラへ移動。これまでのルート(イスタンブールからブルサ、エスキシュヒル、アンカラ)を地図で見ると下記のようになります。 まず訪れたのは、首都アンカラでは外せない観光名所「アタチュルク廟」。トルコ共和国初代大…

トルコの食文化6(キョフテ)

ブルサから約3時間かけてエスキシュフェールへ到着後、しばらく休憩してからホテルのキッチンで、夕食に出る「キョフテ」の作り方を見学しました。 「キョフテ」というのは、ひき肉を使った肉料理のことで、日本のハンバーグとほぼ同じ作り方です。シンプル…

トルコの食文化5(ケバブ、ウル・ジャーミー)

国民の大多数がイスラム教徒のトルコには、礼拝のために集うモスクが各都市の至る所にあります。 オスマン朝が誕生したブルサにはたくさんのモスクが残されていますが、その代表的なものがウル・ジャーミーという大モスク、スカーフをかぶってモスクに入りま…