トルコの食文化11(アヤソフィア大聖堂、エジプト・グランドバザール)

 再びイスタンブールに戻り、アヤソフィア大聖堂を見学し、2つの大きなバザールで買い物をしたのですが、そのスケールはどれも途轍もない大きさでした。

 アヤソフィアは、古代ローマ時代に建てられましたが、その後幾度か火災によって焼失し、現在の建物は537年に完成したものです。もともとキリスト教会でしたが、オスマン帝国の時代にイスラム教のモスクへと改修されており、キリスト、イスラム両方の建築や芸術が共存しているのが特徴です。歴史的・芸術的にも高い価値をもった貴重な歴史遺産は20世紀に入りトルコ共和国発足で無宗教の博物館として公開されていましたが、イスラム教への回帰を進めるエルドアン大統領により再びモスクへともどされています。

 中央のドーム天井が直径33メートル、床面からの高さ56メートルという規模だけでも世界最大の寺院というのが納得できると思います。床も壁も大理石、天井は黄金モザイク、これまでに見たこともない大きさと美しさでした。

 エジプトバザールはエジプト経由で仕入れた香辛料や生薬を扱う店が多いためその名がついたそうで、生活に密着した商品が多く、スパイスバザールと呼ばれるほど香辛料で有名なバザールです。ここで買い求めたのは香辛料、お菓子類、チャイバルダック(ガラスの紅茶カップ)、チャイダンルック(2段重ねの紅茶用ポット)等です。

 グランドバザールは、世界最大ともいわれる屋根付き市場で、4000件余にも及ぶ店に宝石や陶器、絨毯、衣料品、食品等多岐にわたる商品が並ぶいわゆるお土産売り場として有名ですが、案内してくれたトルコの青年(少し日本語が話せるからか道で話しかけられたのですが、実に親切でした)によると、グランドバザールは高くて粗悪品が多いとのことで、おまけに価格も書いていない上、値段を聞けばうるさく付きまとわれるので、ここでは結局何も買わず見学のみ。

 

 この日の昼食と夕食は取り立てて説明することもないのですが、こんな感じということでの紹介です。