トルコの食文化12(魚市場、トルココーヒー)

 トルコは黒海、地中海、エーゲ海に囲まれているので、魚の種類が豊富なのだろうと思っていたのですが、魚市場で見た魚は種類が少なく、しかも鮮度はイマイチでした。陽の当たる場所に常温で店頭に並んでいるのを見て、長崎から参加された先生と「鮮度がよくないわね」と囁いていたのに、東京から参加の先生方は「さすがに新鮮ね」と感心され、その感じ方の落差にびっくりしました。北九州も長崎も新鮮な魚介類に恵まれているということなのでしょう。

 トルコの魚料理は、塩・胡椒で味をつけて、グリルやフライにするのが主流で、日本のように生で食べることはないため鮮度に対するこだわりが少ないのかもしれません。

 

 昼食は魚市場の近くのレストランで摂りました。

 せっかく魚市場の近くのレストランというのに、出てきた魚介類は鯖とムール貝、小エビのみ。ムール貝は初日に食あたりをし、ひどい目にあっているので食べる気にはなれず、鯖も焼いただけのシンプルなものでした。

 トルココーヒーは、コーヒー豆の産地や種類を指しているわけではなく、トルコの伝統的な淹れ方と飲み方を指し、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。

 淹れ方は大雑把にいうなら、極細挽き(上白糖より少し細かいくらい)のコーヒーと砂糖、水を一緒に鍋で煮て上澄みだけをカップに注ぐというもので、ミルクは入れないで飲用します。