トルコの食文化13(ヨーグルト、ラク「RAKI」)

  ヨーグルトはトルコが発祥で世界に広がった食べ物ですが、私は長い間「明治ブルガリアヨーグルト」のCMのメロディが頭にこびりついていて、てっきりブルガリアが発祥の地だと思い込んでいました。

  実は、トルコはヨーグルト発祥の国というだけでなく消費量も世界一で(ちなみに2番目はブルガリアだそうです)、そのまま食べるだけでなく、料理の材料・調味料・デザート・飲み物としてトルコにおけるヨーグルトの用途はとても広いのです。

 ところで、日本ではヨーグルトといえばなぜ「ブルガリア」なのか調べてみました。ネット情報ですが面白かったのでかいつまんで紹介します。

 ブルガリアヨーグルトが生まれるきっかけは1970年に開催された大阪万博ブルガリア館で紹介されたプレーンヨーグルトを試食した明治乳業の社員が感銘を受けたことで、サンプルを持ち帰り、本場の味の再現を目指して何度もヨーロッパへ足を運んで試作を重ね、1971年に日本で初めてのプレーンヨーグルトが「明治プレーンヨーグルト」という名前で発売されました。

 元々商品名は「明治ブルガリアヨーグルト」と考えていたのですが、ブルガリアから「ヨーグルトは民族の心、他国民が作ったものにその名を貸すわけにはいきません」と断られたそうです。
 しかし「ブルガリア菌を使用した本物のブルガリアヨーグルトを日本の食卓に届けたい」という明治の熱意が伝わり、1972年にブルガリアの国名使用許可を得て、1973年に晴れて名称変更。メーカーによる商品ネーミングにはこんないきさつがあったのです。

 ラクはブドウからできたアルコール度数40度以上の蒸留酒で、アニスというハーブの種から香り付けされているトルコではポピュラーなお酒です。ラク自体は無色透明ですが、水を注ぐと白濁します。

 どこで飲んだのか記録もなく覚えてもいないのですが、透明なラクを水で割ると白濁するのが珍しく空港でミニボトルを6本買って、帰国後せっせと宣伝していたことはしっかり覚えています。