トルコの食文化4(トルコ菓子)

 イスタンブールからフェリーでボスポラス海峡を渡って行ったブルサ(オスマン帝国最初の首都)の町で買った「ピシュマニエ」という菓子が、思いがけないおいしさでみんな競って買い求めました。小麦粉、砂糖、バターを使って作る綿菓子みたいな細い砂糖の繊維が口の中で溶けるトルコの伝統的なお菓子で、箱入りで売られています。

 ブルサで昼食に出た「ケマル・パシャ」はトルコのデザート。小麦粉、卵、重曹、チーズを用いた生地を焼いて、シロップに浸したもので、洋酒の入らないサバランみたいな感じでした。

 名前の由来はブルサのムスタファケマルパシャ地区で生まれたお菓子だからとか。この地区の名前はトルコ共和国初代大統領ムスタファ・ケマル・アタチュルク(ケマル・パシャ)に由来するのだそうです。

 料理は、「羊肉の煮込み」、「羊飼いのサラダ」、「ケマル・パシャ」「春巻きとクレープ包み揚げ」。これだけの料理で、食事時間は何と2時間近く。フランス、イタリア、スペイン並みです。

 同席していた中・高・短大の家庭科担当者4人で「中・高の男女共修の家庭科教育」について論じあい結構有益な時間になりました。中学校の技術・家庭科と高校の家庭科は男女別々の授業だったり女子のみ必修の科目だった時代がありましたが(私はその時代です)、学習指導要領が改定され、制度上は性別によるカリキュラムの差はなくなりました。男女共修への移行期がこの頃で、教育現場にいると様々な問題を抱えていて共通の話題だったのでしょう。