トルコの食文化5(ケバブ、ウル・ジャーミー)

 国民の大多数がイスラム教徒のトルコには、礼拝のために集うモスクが各都市の至る所にあります。

 オスマン朝が誕生したブルサにはたくさんのモスクが残されていますが、その代表的なものがウル・ジャーミーという大モスク、スカーフをかぶってモスクに入りました。びっくりするほど大きなモスクで、その素晴らしさを表現しきれなかったのか残念ながら私の記録には「絨毯が立派だった」としか記していません。

 様々なオスマントルコ時代の史跡などを見学した後の昼食は下記の通りです。

 トルコ料理といえば中東で焼肉を総称するケバブが有名で、四角く切った肉を串に刺して焼いた「シシケバブ」、味付けした細切れの肉を大きな串に刺し円筒形に積み重ねて回転さながら炙り焼きし、程よく焼けたところを薄くそぎ切りする「ドネルケバブ」がよく知られています。

 昼食で出たケバブはブルサの名物料理「イスケンデルケバブ」で、ドネルケバブをピデ(トルコの薄焼きパン)にのせてからトマトソースと溶かしバターをかけてヨーグルトを添えたもので、シラと呼ばれるぶどうジュースが出ました。これが正式な食べ方なのだとか。

 トルコでは地方ごとに混ぜる具やスパイスが異なる様々なケバブが作られているそうで、テレビで見たこれらのケバブは何ともおいしそうで、トルコ人自慢の料理なのだろうと思いました。