トルコの食文化6(キョフテ)

 ブルサから約3時間かけてエスキシュフェールへ到着後、しばらく休憩してからホテルのキッチンで、夕食に出る「キョフテ」の作り方を見学しました。

 「キョフテ」というのは、ひき肉を使った肉料理のことで、日本のハンバーグとほぼ同じ作り方です。シンプルに焼くだけのもの、ジャガイモやトマトと一緒に煮込むもの等たくさんの種類があるようです。

 疲れが出ていたのかトルコ料理に食傷気味だったのか皆食欲がなさそうで、中にはパンとフルーツしか口にしない人もいました。

 レモン汁と塩・胡椒をかけるだけのサラダはレモン汁を入れすぎたのか酸っぱくてまずく、キョフテにいたっては量が多い上塩辛く、どうせ全部は食べられないからというので回収してもらったのですが、ガイドさんからは「折角コックさんが皆さんのために一生懸命作られたのですからぜひお召し上がりください」と強引に勧められ、苦しい思いをしました。

 私はムール貝による食あたりで胃が弱っていたせいもありますが、食べる楽しみのない旅がいかにつまらないかをこの時ほど感じたことはありません。キョフテに責任はないのですが。