トルコの食文化2(トプカプ宮殿)

 イスタンブール市内観光で心に残っているのは「トプカプ宮殿」くらい、というのは昼食で食べたムール貝が当たったらしく気分が悪くて、数か所の観光はキャンセルしたためです。

 トルコ初っ端の食事で遭遇した災難はトルコにいる間ずっと尾を引き海外旅行で唯一食欲のない旅になり、トルコの料理はおいしかったという記憶が全くないのは、料理側ではなく私の体調に問題があったといえそうです。

 その食事はといえば、いわゆる定型化されたセットメニューではなく居酒屋風の料理。

 トルコ料理は中東や地中海料理との類似点が多く、豚肉を使わずヒツジや鶏肉が好まれ、地中海や黒海の海産物が食され、ナッツ類やヨーグルト、オリーブオイルをよく使う等の特徴があげられます。

 この日の昼食でも、数種の魚介類、ヨーグルトが出ており、このムール貝が曲者だったようです。

 私はムール貝との相性が悪く、これまで何度かきつい思いをしているのに同じ失敗を繰り返しています。食い意地が張っているということでしょうかねえ。

 唯一心に残っているという「トプカプ宮殿」はオスマン帝国の君主が居住していた宮殿で、当時の栄華を彷彿とさせる様々な宝石をあしらった豪華な宝飾品や美術工芸品の数々がこれでもかというほど展示されていて、自分たちのささやかなジュエリーが何ともみすぼらしく見えて「恥ずかしいわねー」と笑いあったものです。
 宮廷の女性たちの生活の場であったハレムは、男子禁制を旨とするという点で江戸城大奥を思い起こさせ、いろいろなドラマがあったのだろうなと思いを巡らせました。