トルコの食文化1(プロローグ)

         

 国旗を眺めていて気づいたことですが、トルコの国旗は赤地に白の三日月と星、日本は白地に赤の太陽。 アジアで一番東に位置する日本と、アジアの西端トルコの国旗の対比、偶然とはいえ何だか不思議です。

          

 トルコはアジアとヨーロッパにまたがり、「アジアとヨーロッパの架け橋」、「東西文明の十字路」とも呼ばれています。

 トルコ料理がフランス料理や中国料理とともに世界三大料理のひとつと言われてもピンとこないのですが、アジアとヨーロッパ文化の影響を受けながら独自の発展を遂げた食文化といえば納得できるのかもしれません。

 私は世界三大料理はフランス・中国・日本料理と思っているのですが。

 トルコは親日国として対日感情は非常に良好といわれていますが、そのきっかけは1890年の「エルトゥールル号遭難事件」だといわれています。トルコの軍艦「エルトゥールル号」が和歌山県串本町沖で沈没し、500名以上の犠牲者を出しましたが、官民総出で必死の救援活動が行われ69名の乗組員を救助し、これが日本とトルコの深い交流の端緒となり、以来様々な面での協力は現在も続いています。

 海外のホテルには寝間着やスリッパは基本的に置いてないのですが、イスタンブールのホテルで浴衣とスリッパが揃えてあるのを見て日本人宿泊者への配慮かしらと思ったものです。

 トルコへの旅は30年前。「トルコ食物スタディツアー」と銘打ってはいるのですが、食べ物よりは観光案内的な内容になるかもしれません。そのくらい観光地として魅力的な国でした。