トルコの食文化10(キャラバンサライ、絨毯工場、カッパドキア、地下都市、ギョレメ)

 今回は観光中心です。

 キャラバンサライ(隊商宿)は、ラクダや馬で長距離移動していた時代の商人や旅人のための宿泊施設で、トルコ以外にも数多く残されていますが、東洋と西洋を繋ぐ交通の要衝としての役割を担っているトルコには、多くのキャラバンサライが残されています。見学したのはアズカラハンですが、高く広い壁はまるで城壁のようでした。

 絨毯工場では絹糸で緻密に織られているところを見学したのですが、仕上がりに要す時間を聞いてびっくり仰天。絨毯は裏側の織り目が密で均一なほど良いものだということもこの時知りました。

 シルクで織られた独特の光沢と肌触りを持つ絨毯につい心が動いて買い求めたのですが、私の海外旅行中最も高価な買い物となりました。

 カッパドキアはトルコ観光のハイライト、「妖精の煙突」や「キノコ岩」と呼ばれる多種多様な奇岩が林立し、他にもギョレメ国立公園、岩窟教会をはじめとする初期キリスト教の貴重な遺跡、地下都市等見所満載です。

 中でも、度肝を抜かれたのが地下都市で、これは一見に値します。地下数十m(深い所では40mにも及ぶ)のところに、岩を削って作られた大小様々な居室、キッチン、家畜小屋、風呂、テーブル、ワインの醸造所、教会等日常生活に必要なものは全て揃っているようでしたが、野菜や魚などの食材はどのようにして調達していたのだろうかと不思議でした。

 戦争の度に逃げ隠れしたのだと聞き、パレスチナ自治区ガザ地区の地下トンネルに思いを馳せました。

 ギョレメ野外博物館には独特の形の岩山を掘って造られたキリスト教修道院がたくさん残されています。洞窟の中に入り教会のフレスコ画を見学しましたが、素朴な絵でした。

ギョレメ国立公園およびカッパドキアの岩石遺跡群」としてユネスコ世界遺産に登録され世界的にも珍しい景勝地をたった数十行で終わらせるなんて荒っぽすぎると思いますが、とてもその魅力を伝えきれるものではなく、また食文化がメインのブログなのでこの程度にとどめます。

 

 年末年始にかけて息子家族が帰省し、5歳と小5の孫への料理指南に追われて自分の時間が持てなく、ブログはちょっと間が空きました。