福建省の食文化4(製茶工場見学1)

 昼食を終えて、14時に製茶工場へ向かうはずのバスが1時間遅れで到着、いろいろあって結局当初の予定から1時間半遅れの出発。交通機関の時間の正確さを当り前と思っている日本人には考えられない遅刻ですが、外国人から見たら目くじらを立てるほどのことではないのかもしれません。とはいえ、許容範囲の遅刻とはいいがたいですよね。

 茶葉工場では、まず工場長の説明を受けてから見学しました。

        

 武夷山には野生のチャノキが自生していて、ここで採れる茶葉から作った烏龍茶の香りと味は定評があり、中でも、岩肌に根を張る「武夷岩茶」は高級品とされています。

 写真は「水仙」という品種の茶葉です。いかに大きいか手と比べてみれば一目瞭然です。

         

 左から「肉桂」「水仙」「大紅袍2つ」。肉桂は金木犀の香りとともにシナモンの香りも感じる所からシナモンの中国語「肉桂」という名がついたもの、大紅袍は武夷4大名欉の一つです。茶葉をみても味や香りは想像できませんが。

        

 摘んだ茶葉は天日でさらしたのち室内の棚に静置して冷やします(室内萎凋)。製茶工程は夕食後別の工場で見学したものを次回に回します。

        

 様々な岩茶を美味しく淹れていただき、余韻の冷めやらぬうちにたくさんのお茶を買い込みました。