帰りに寄った昆明(雲南省の州都)のホテルでいただいた潮州料理です。
雲南の料理と比較するために、以前、広東料理の中に入れて紹介していたものに加筆修正し、再渇します。
潮州市は広東省の東部に位置し、福建省とも接しており多くの華僑を出していることでも有名です。
潮州料理って日本ではあまりなじみはないのですが、広東料理から派生した料理で、広東省の潮州市や汕頭市を中心に食べられています。
潮州市は韓江で海とつながっているのですが、海岸線から離れた内陸にあるため、海産物は乾物(スルメ、干しカキ、魚の浮袋、フカヒレ等)としての利用が盛んで、これらの素材は、煮ればうま味を引き出せるので、スープをはじめとして素材のうま味を活かし比較的あっさりした料理に用いられます。
潮州の銘茶烏龍茶「鳳凰単欉茶」がお出迎え。日本で烏龍茶といえば鉄観音や凍頂烏龍茶が有名で、鳳凰単欉茶はあまり知られていませんが、烏龍茶の祖といわれ、私は鳳凰単欉独特のフルーティな香りが好みです。
料理名に恥じないほどたっぷりのフカヒレが入ったフカヒレスープ。フカヒレって高級食材なので、こんなにどっさり入っているのを見るとちょっと豊かな気分になれます。
スープのおいしさを堪能できるスープ料理の数々。魚の胃袋というのも潮州ならでは。
潮州は茶を楽しむ習慣が根付いており、点心も豊富です。以前、水晶餃子というのが出ましたが、ここでは水晶包子という甘い点心。
フルーツにはスイカは欠かせないようです。