福建省の食文化3(九曲渓筏下り、髪菜)

 福建省武夷山ユネスコ世界遺産に登録されており、中でも美しいのが「九曲渓」で、川岸には36の岩山が立ち並んでいます。武夷山一日目は午前中に九曲渓筏下りをして山水画さながらの絶景を楽しみました。中国も黄金週間で観光客が多く6人乗りの筏は時々ぶつかりながらもなんとか無事下りました。私たちの筏の船頭さんは女性で、要所要所で説明したり写真を撮ってくれたりとサービス精神旺盛でした。

 写真ではわかりにくいのですが、足には水しぶき除けのビニールを覆っています。

       

 筏下りの後、宿泊ホテルに戻っての昼食は、炒め物、スープ、煮込み、蒸し物など種類は豊富です。

 前菜と思しき味つきの固い豆腐。豆腐発祥の中国には豆腐の加工食品が豊富で、これは水分をかなり抜いた豆腐干の類かと思います。日本に比べて中国や韓国の豆腐は固く、豆腐花を除いて絹濾し豆腐のようなソフトな豆腐を食べた記憶はありません。

 スープは2種類。「豆腐と岩海苔?」と書いていますが、岩海苔でなく髪菜(はっさい)という髪の毛状の海藻の一種で、中国特産の食材です。

 卵豆腐(餡かけ)は前日上海の夕食でも出たのですが、こちらの方が断然おいしかったです。

 炒飯やビーフンがあるのに白飯も?と思いますが、こちらの人はご飯の上におかずをのせて食べることが多いようです。

 梨はNさんのコメントでも「甘くない梨」とあり、本当に味も香りもなくこんなフルーツなら「無し」でもよいのにと思ったものの、フルーツが出なかったら物足りなく不満が出たかもしれません。