福建省の食文化7(大紅袍茶樹)

 いよいよ、旅のハイライト、大紅袍茶樹の原木を目指して天心景区へ。

 「大紅袍」何それ?と思われるかもしれませんので、少しばかり説明を。

 大紅袍は、武夷市で生産される岩茶の銘柄の一つですが、数ある武夷岩茶の中でも頂点に君臨しているともいわれるお茶です。大紅袍原木から生産される茶葉は、年間1kgに満たないという稀少なもので、一般の市場に出ることはなく、あるオークションでは20g250万円という価格が付いたとか、こうなると幻のお茶です。ゼロが4つ多いんじゃないのと思うほどの高値です。

 市場に出回っている大紅袍は、原木から接ぎ木や挿し木で採取された茶葉をブレンドしたもので品質により値段もピンキリあるようです。

      

 大紅袍原木茶樹の方角を示すこのような印が至る所に見られました。

      

 こんな場所でも茶葉の茎をとっている姿が見られました。

      

 お茶とは関係ないのですが、きゅうりを丸ごと1本かじっている中国人を多く見かけました。

      

 岩に根を張っている茶樹。みんなが見ているのは大紅袍原木茶樹かも。

      

 やっとたどり着いた大紅袍の原木。樹齢400年以上の4本の茶樹は武夷山の一角・天心岩にあり、この景色をバックに記念写真を撮りまくりました。大紅袍と書いて無ければ何の変哲もない茶樹に見えます。

      

 ちょっと一息、武夷岩茶の試飲です。武夷岩茶の条件は、武夷山市の行政区内で生産され、岩韻の品質特性を有した烏龍茶ということで、大紅袍以外に白鶏冠・水金亀・鉄羅漢・肉桂・水仙・肉桂等があります。