龍井村の茶農家で茶づくりを見学した後、グレードの異なる龍井茶の品茶(お茶を品評すること)を行いました。
品茶したお茶は明前茶と雨前茶、その中間のもので価格は1斤あたり1000元・500元・800元というもの。
少し補足すると、お茶は摘採時期による品質の差が大で、清明節前に摘んだものを「明前茶」、清明から穀雨までに摘んだものを「雨前茶」、穀雨後に摘んだ茶葉を「雨後茶」とよんで区別されています。
余談ですが、清明節は4月5日頃で、中国4大伝統祭日の一つでもある重要な祝日で中国では通常3連休となり、日本のお盆同様墓参りをするのが習わしだそうです。
品茶した龍井茶3種
中国・台湾のお茶紀行ではこうした品茶を行うのは常でしたが、手元に残っている数少ない品茶の写真です。
龍井茶の場合は、茶葉を入れたグラスに湯を注ぎ、上澄みの液を飲用します。中国茶芸師の資格を持つ知人は「雨前は水と合わないのか水臭を強く感じた」と言っていました。お茶の味は水質に影響されるのですが、水は同じものを使っているはずなので、雨前茶(ここでは最も安いお茶)は、旨味が少なかったということなのかもしれません。
品茶とは関係ないのですが、茶畑ののどかな写真です。
茶農家でご主人お手製の昼食をいただいたとき、軒下に干し肉が吊り下げられていたのですが、何と茶樹の上にも洗濯物とともに干し肉の姿もあり、生活と共存しているお茶づくりが垣間見えて思わず写真に収めました。
というわけで、次回は茶農家での昼食づくりの様子とその料理を紹介します。