四川料理5(九塞溝のレストランで)

 九寨溝世界遺産にも登録されている中国四川省の観光スポット。標高3000メートルを超え高原病の心配もありますが、吸い込まれそうなほど神秘的で幻想的な景色が広がる九塞溝は、一度は見ておきたい絶景です。美しい九寨溝の景観の中でも、水の色合いはトップレベルといわれる五彩池のブルーは息をのむような美しさで、ハワイで目にした海のブルーと重なりました。

 そんな、ため息の出るような強烈な美しさに感動した後の夕食です。

 6種類の前菜から始まりました。3種類が四川の特徴ピリ辛味です。牛の肺の豆板醤風味は四川料理の名菜なのだとか。

 初めて食べた胡桃の花は九塞溝の食材でひじきによく似ていました。

 カニの豆板醤炒めは「香辣蟹」と呼ばれる羌(チャン)族の料理です。

 アヒルチベットの裸麦なども四川ならではの食材。

 韃靼そばは独特な強い苦みがあるため、「苦蕎麦」とも呼ばれます。そば粉で作ったクレープ包みの料理、苦みについての記載はいないのですが、どんな味だったのか記憶がありません。

 ここでもヤクの肉、キノコが出ています。

 デザートはフルーツの盛り合わせと白きくらげのシロップ煮。白きくらげは、中国では「銀耳」と呼ばれ、乾燥品として出回っています。主にデザートに用いますが、不老長寿の薬としても珍重されていています。

 全体として、食材は羌(チャン)族の郷土料理と重なるところが多いのですが、若干手の込んだ料理が多い気がしました。