四川料理6(精進料理)

 文珠院が経営するレストランでいただいた精進料理です。もどき料理が多く、食べてもわからないものは適当に書いていたので、後日送られてきたメニューを参考にしてこれを書いています。

 真中の料理は「鳳凰大皿餅」ですが、どんな料理だったか記憶がありません。

 炒め物のキノコは野生のものです。

 左上の料理は、「腊腸」(魔芋*コンニャクイモの一種*で作ったソーセージ)、食べただけではわかりません。

「小烏賊と赤唐辛子の炒め物」、こんにゃくで作ったといわれる小烏賊はあまりにリアルで本当にこんにゃく?と思ったほどで、唐辛子の辛さは四川に来たことを実感させるだけのパンチがありました。

 右下はジャガイモを使って「豚肉の糯米蒸し」という四川の名菜を模した料理です。

 「魚の山椒蒸し」の魚は山芋をつぶして魚に似せ、山椒をかけたあんかけ料理。

 おこげの餡かけは四川を代表する料理の一つで美味しかったです。

 「豆腐甘酒」と書いているので豆腐が入っていたのだと思いますが、メニューには「酒醸団子」と記載されていました。酒醸(チューニャン)は米を米麹で糖化させて作る天然甘味料(日本の甘酒のようなもの)で中国ではもち米を使うことが多いようです。酒醸団子というのは、酒醸に白玉を入れたもので中国ではポピュラーな デザートとのことです。

 スープに入っている具の一つに冬瓜製いかと書いていますが、冬瓜ではなくアロエのようです。

 小エビの炒め物(メニューには「蝦の五彩炒め」と記されていました)に入っていた蝦もどきも実に精巧にできていて、先に紹介したこんにゃくの烏賊も考え合わせると、このレストランにはもどきづくりの名人がいるのかしらと思ってしまいます。

 いずれにせよ四川の名菜や四川の特徴を随所に取り入れたもどき料理等、いろいろと楽しませてくれる料理の数々でした。