四川料理といえば麻婆豆腐。
今回はその麻婆豆腐発祥のお店「陳麻婆豆腐店」での食事です。
「麻婆」とは顔に麻(あばた)のあるおかみさんの意で、考案した陳劉氏があばた面だったことから「陳麻婆豆腐」と呼ばれました。
これを日本に広めたのは陳建民氏で、「料理の鉄人」というテレビ番組への出演で知られた陳建一氏はその息子さんですが今年3月に亡くなられました。
看板メニューの麻婆豆腐はまさに山椒のしびれるような辛さでした。
搾菜豆腐は比較的よく作る料理ですが、搾菜の本場四川で食べるのは特別感があります。
豚の肺や干し豆腐の炒め物は初めて食べる炒め物でした。
干梅は、梅干しから塩分を抜いて甘い調味液で味付けして再び天日干しにして作られる乾燥梅菓子で、中国発祥なのだとか。
麻婆茄子も山椒の香りが強烈でした。これらは炒飯にのせて食べることが多いようです。
おこげの餡かけは3回目ですが、どこで食べてもおいしいなあと思います。
ジャガイモバスケットに盛られているのはおからコロッケ、ピーナツダレと山椒をつけて食べます。
白きくらげのシロップ煮はとろとろで柔らかくおいしかったです。
「無理にこんな食べ方をしなくっても…」のコメント入り料理は「涼麺」という四川風五目和えそばで、何とも不思議な組み合わせの麺料理でした。四川風というのはピリ辛ということでしょうかね。
「豚肉と酸菜のスープ」に入っている酸菜は白菜を塩漬けして発酵させた漬物で、野沢菜漬けや高菜漬けと似ていてそのまま食べることは少なく、鍋物・スープ・炒め物・煮物の具、餃子の餡等に使われます。
この日は搾菜工場と豆板醤工場を見学したのですが、、、
搾菜工場は、まるでプールのように大きな容器(容器という表現は適切ではないのですが)に漬け込んであり、搾菜工場というと今でも「プールのような」という表現で語り合います。
豆板醤工場は、漬け込んだ甕がたくさん並んでいるのを見学しただけですが、なぜか共産党の職員の監視付きでいかにも中国といった感じでした。
「陳麻婆豆腐店」の食事も工場見学も、中国四川を強烈に印象付けるものでした。