四川料理9(薬膳料理)

 漢方薬市場の見学をした日の夕食は薬膳料理でした。

 薬膳というのは、病気の予防と治療を目的に中国の伝統医学「中医学」の理論に基づいた食事のことで、おいしく食べながら健康管理ができます。

 私には薬膳について語れるだけの素養がないのでこの程度にとどめておきます。

 連日刺激の強い料理が続いたせいか胃の調子が悪く食欲不振、おまけに食後予定されていた買い物時間を気にしながらの食事で、料理を味わって食べた形跡がなくかなり雑な記録になっていて、いただいたメニュー表を見て、こんな料理だったのかと再認識したような次第です。

 そんなわけで、今回はメニュー表の料理に漢方薬材として記載されていた食材を赤文字で記載するのみにとどめます。

 ロバ肉の薄切り、アロエのオレンジ漬け、牛肉の山椒風味、豆腐の隠元ソースかけ

 きゅうりと枸杞の和え物、蝦の高粱生姜揚げ

 「パン粉のようなもの」というのが高粱のようです。

 ウナギの串刺し、ニラ入りお焼き(チジミみたいな料理と書いています)、烏賊と紅花の唐辛子炒め

 桂魚の天麻蒸し、春菊の和え物、とうもろこしのお焼き、木耳と人参ときゅうりの炒め物

 天麻はオニノヤガラという植物の根茎を乾燥したものですが見たことはありません。

 ナツメ白きくらげのシロップ煮、茯苓入り饅頭

 茯苓(ブクリョウ)は、松の根に寄生するサルノコシカケ科のマツホドの菌核を乾燥したもの。

 漢方薬材を用いた料理名の羅列のみになりましたが、韓国と同様「薬食同源」の考え方に基づいた薬膳料理は難しく考えないでもっと気楽に取り入れられないものかと思います。