リピート料理ー麻婆豆腐ー

B病院に転院してほぼ50日経過。

主菜も副菜もリピート料理は出てきます。主菜のリピート料理で、現在トップの座にいるのは「麻婆豆腐」。これ、唐辛子のひりひりした辛さと花椒の痺れるような辛さが特徴の中国四川の代表的な料理です。「麻婆茄子」や「麻婆春雨」も似たような味つけですね。

ひとくちに中国料理といっても地域によりその特徴は様々です。

中国は広大な国、山・川・海・盆地・砂漠等の地理的条件に南北の気温差も加わり、採れる食材も調理法も違います。東西南北で分けられる中国四大料理(北京、広東、四川、上海)の違いは、この地域差による特徴の違いともいえます。

料理が育まれる環境を知ると料理の特徴がより深く理解出来ます。

四川を例にとると、冬は寒く夏は暑く湿度が高いという盆地特有の環境下で健康を保つためには、食欲を増進させると同時に発汗を促す唐辛子のようなスパイスを多様する料理が生まれたといえます。高温多湿のインドやタイも同様ですね。

B病院で初めての食事で、A病院と異なりあまり温かくないことが少し気になりました。

副菜の「餃子」と「ほうれん草のナムル」が嬉しかったですね。

イラストのコメントにも書いているように、これまでに比べると温かくて美味しかったです。以前に比べて、主菜が適温で出て来る頻度が高くなった気がします。栄養士さん達が様々に工夫されているのだと思います。

今回は「麻婆豆腐」でしたが、「棒々鶏」や「チリソース煮込み」等日本でもおなじみの四川料理を病院でも味わっています。

今や、すっかり日本に根を下ろした感のある四川料理ですが、数年前四川の成都で食べた料理は超激辛で、マイルドな味に慣れた日本人の口には合わず、さすがに完食には至りませんでした。

病院ではもちろん、毎回完食です。ご飯一粒も残すことなく。