聞き慣れない料理

献立表に記された大抵の料理は、料理名だけでその内容を思い浮かべることが出来ますが、中には「これのどこがそうなの?」と思うようなものもあります。

今回はそんな料理ですが、もしかしたらそんなの常識と言われるかもしれません。

A病院の副菜「オランダ煮」というのは、食材を油で揚げたり炒めてから和風調味料で甘辛く煮た和洋折衷の料理です。茄子やこんにゃくが一般的ですが、豆腐や野菜等色々な食材で作られます。

西洋風のという意味合いで、江戸時代「西洋」といえば「オランダ」だったことから名づけられたようです。

名前は知らなくても家庭料理として日常的にすっかり定着した感があります。

「炒め煮」というより「オランダ煮」と言う方が話題が広がるかもしれませんよ。

B病院の主菜は「さばの南部焼き」、副菜は「卵豆腐」と「ひじきの煮物」。

「南部焼き」は肉や魚に下味をつけ、ごまをまぶして焼いたもので、ごまを加えたタレに漬けてから焼く場合もあります。青森県東部の南部地方がごまの名産地であることからついた名前です。日本の地図で見ると北部に位置しているのに、何で南部地方?と不思議だったのですが、江戸時代南部氏の所領だった地域だったからだそうです。

私ばごま゙といえば、「南部」よりは「利休」の方がなじみがあります。

食材の特産地や人の名前がついた料理はまだまだたくさんあります。

調べてみると面白いですよ。