酢鶏

恥ずかしながら、「酢鶏」という料理名を知りませんでした。

「豚肉」の代わりに「鶏肉」を使うので、「酢豚」を模した造語なのだと思い、栄養士さんも苦肉の策とはいえよく考えたわねえとひそかに感心していたのです。

調べてみたら「酢鶏」の料理名はちゃんとありました。

考えてみれば、これまで豚肉を鶏肉に変えて作ったことはあるのに「酢豚もどき」くらいに位置づけていました。

豚肉より安あがりで柔らかくあっさりしている上、残った唐揚げを使えば手間もかからず、良いことづくめ。「酢鶏」の出番が多くなりそうです。

B病院の「酢鶏」、鶏肉が豚肉に代われば、食材と調味料の点で明らかに「酢豚」です。副菜は「ほうれん草のごま和え」と「コンソメスープ」あっさり系でした。

A病院に入院してしばらくは献立表が廊下の壁に貼ってあることを知らず、勝手に私が名前をつけていました。「鶏肉入り酢豚風」の名称もそのうちの一つで、もしかしたら「酢鶏」と書いてあったのかもしれません。

同じ主菜のA・B病院。副菜の取り合わせの違いに目を向けてみて下さい。