フランスの食文化7(カンヌ、マルセイユ)

 ニースからマルセイユへ移動する途中寄ったカンヌは国際映画祭として知名度が高い地で、有名な俳優さんが押した手形がたくさん残っていました。

 カンヌ国際映画祭は世界三大映画祭(他の2つはベルリン・ヴェネツィア国際映画祭)の一つですが、これらの映画祭における日本の受賞については貧弱な知識しかないのでこの際調べてみました。

 3つの映画祭で最高賞を受賞した邦画は下記のとおりです。

カンヌ国際映画祭:最高賞はパルム・ドール

 1954年:地獄門、1980年:影武者、1983年:楢山節考、1997年:うなぎ、2018年:万引家族

 最高賞ではありませんが、「誰も知らない(2004年)」という作品で柳楽優弥が史上最年少および日本人として初めての最優秀主演男優賞を受賞した時は話題になりましたね。ちなみにその時の監督は是枝裕和で、「万引家族」の監督でもあります。

ヴェネツィア国際映画祭:最高賞は金獅子賞

 1951年:羅生門、1958年:無法松の一生、1997年:HANA-BI

 HANA-BIの映画は見ていないのに、北野武が監督ということだけは頭にこびりついています。

ベルリン国際映画祭:最高賞は金熊賞社会派映画が多いのが特徴

 1963年:武士道残酷物語、2002年:千と千尋の神隠し

 映画賞に関しては3大映画祭とは別にアカデミー賞アメリカ)というのがあり、千と千尋の神隠しは2002年のアカデミー賞でもアカデミー長編アニメ映画賞を受賞しています。

 国際映画祭は名前の通り「祭り」で、マーケットも出店して数日間にわたって実施され、受賞者には賞金が出るのに対してアカデミー賞は1日で終わり賞金もないそうですが(オスカー像と呼ばれる金メッキの彫像が贈られます)、華やかで知名度も大で受賞の有無が興行成績へ及ぼす影響力は強いようです。

 映画祭、アカデミー賞に共通しているのは、作品賞のほかに出演者や脚本家を対象とした様々な賞があることで、たくさんの日本人が素晴らしい成績を残しており、とても誇らしく思ったことです。

 

 マルセイユでの昼食は、さすがフランス最大の港湾都市らしく、海の幸を使った料理とニース風サラダでした。

 ニース風サラダはその名の通り、南仏ニースで生まれたフランスを代表するサラダの一つで、主にトマトやアンチョビ、黒オリーブ、にんにく、ゆで卵が主な材料です。