デンマーク3(「バベットの晩餐会」1)

  デンマークにはたった一日の滞在で、食事も、バイキング方式の朝食とスモーブローの昼食のみ。これではあまりに寂しすぎる。というわけで、デンマークが舞台の映画「バベットの晩餐会」に出た料理を登場させることにしました。ただし、料理はフランス料理ですけど。

バベットの晩餐会」は1987年度アカデミー賞外国語映画賞を受賞したデンマーク映画で(日本公開は1989年)、料理が出てくる映画でこれに勝るものなしといっても過言ではないくらい、出てくる料理やワインも超豪華なのですが、ストーリーもそれに匹敵するほどの名作です。

  映画は静謐な中に余韻の残る深みのある内容で、いつもいがみ合っていた寒村の人々がバベットの料理を口にするたびに表情が変わり、晩餐会が終わった後、うち溶けあい心までもが癒されていく場面は今でも鮮明に脳裏に浮かびます。

「おいしい料理が人を幸せにする」という強く奥深いメッセージが強烈に伝わり、当時自分の仕事に意義を感じられず調理教育に消極的だった私の心を矯正してくれるほどのパワーがありました。

  前置きが長くなりましたが、映画を見た後、映画に出てくるのと同じ料理をいただくという企画に参加した時の料理記録を紹介しますが、前置きがあまりに長くなりましたので、イラストと料理・ワインの話は、次回に譲ります。

  ネット情報なので真偽のほどは定かではありませんが、一人当たりいくらかかっているのか、映画を見たいろいろな人が計算したところ40万円とのこと。

 どんな料理が出てくるのか、乞うご期待。