2023-01-01から1年間の記事一覧

チェコ・ポーランドの旅12(聖マリア聖堂、織物会館等)

クラクフの中央広場に「ポーランドで最も美しい教会」と評される聖マリア教会があります。ゴシック様式の教会で、ちょうど祭壇が修復中だったため全体像を見ることはできなかったのですが、内部に足を踏み入れた瞬間、その色彩や精微な彫刻などその芸術性に…

チェコ・ポーランドの旅11(クラクフへ)

ワルシャワ駅から高速列車でクラクフへ向かいましたが、列車一つとっても日本との違いが興味深かったです。プラットホームが直前(発車10分前)になって変わりびっくりしましたが、ポーランドではよくあることだそうで、アナウンスを注意深く聞いておく必要…

チェコ・ポーランドの旅10(ショパン博物館と聖十字架教会)  

ショパンがポーランドにとってどれだけ大きい存在かは、ワルシャワ空港をショパン空港と呼ぶことからもうかがい知れます。ショパン博物館に入場するのに1時間ごとに100人までという人数制限があるとかで、静かな環境で見学するにはこのくらいの規制があって…

チェコ・ポーランドの旅9(ゲットーの壁、ワルシャワ旧市街)

前回、ゲットーについて触れましたが、そこでの生活について少し補足します。 ゲットーの中は、大変な過密状態(平均すると一部屋に9.2人が暮らす密集具合)、窮屈で不衛生な住環境のため、伝染病が蔓延しました。わずかな食量しか与えられず(ドイツ人一人…

チェコ・ポーランドの旅8(ポーランド・ユダヤ人歴史博物館)

ワルシャワゲットー蜂起70周年を記念して2013年に建てられた「ポーランド・ユダヤ人歴史博物館、通称POLIN」。これはポーランド系ユダヤ人の1000年の歴史を展示した博物館で、ヨーロッパの数ある博物館の中でも最も優れた博物館と評価されたそうです。 …

チェコ・ポーランドの旅7(コルチャック先生)

飛行機でプラハからポーランドのワルシャワへ移動、飛行時間は1時間15分です。 ポーランドの国旗は白と赤の横二色旗ですが、背景が白いので赤だけに見えます。 市内のレストランでポーランド式餃子、ピエロギをいただきました。ピエロギは東ヨーロッパの伝統…

チェコ・ポーランドの旅6(ピンカス・シナゴーグ他)

午後は、ナチスによるホロコーストの犠牲になったユダヤ人の記念館「ピンカス・シナゴーグ」へ行きました。 シナゴーグというのは、ユダヤ教の会堂のことです。赤と黒で内壁一面にぎっしりと書かれた文字を遠目に見た時、最初はデザインかと思ったのですが、…

チェコ・ポーランドの旅5(リディチェ村、聖キリルと聖メトディウス教会)

3日目の午前中はナチスによる惨劇の地「リディチェ村」と「聖キリルと聖メトディウス教会」を訪れました。どちらもハイドリヒの暗殺がもとで負の遺産になったものです。 ホロコーストやナチスというとヒトラーの名前が挙がりますが、そのヒトラーでさえも恐…

チェコ・ポーランドの旅4(テレジンと小要塞)

テレジンでは午後、元男の子の家を改装した記念館、子供たちの絵その他を展示したマグネブルクカサッナ博物館を見学。写真や人の話を集めて当時のことを再現されていたというのですが、なぜかこの旅の中で唯一私の中で欠落している場所です。 その後、アウシ…

チェコ・ポーランドの旅3(プラハ城)

2日目の見学は、リディチェ村とテレジンの予定だったのですが、翌日に予定されていたプラハ城に急遽変更されました。実は、翌日NATOの式典がプラハ城で行われ、周辺が夕方まで閉鎖されることになったためです。 4年前は、NATOの式典と聞いても遠い別の世界の…

チェコ・ポーランドの旅2(チェコに到着まで)

成田空港を出発し、ポーランドのワルシャワ空港で乗り継ぎ、プラハ空港到着までにちょっとしたハプニングがありました。ワルシャワ空港到着後、入国手続き、手荷物検査を経てゲートに向かいましたが、信じられないほど手続きに時間がかかり(私、相当イライ…

チェコ・ポーランドの旅1(プロローグ)

2019年3月10日~18日のチェコ・ポーランドの旅は「テレジンを語りつぐ会」の企画でしたが、私は他の参加者と異なり代表者の野村道子先生のこともテレジンの子供たちの絵のことも知らず、元同僚からの「アウシュヴィッツに行かない?」の電話のお誘いだけでの…

四川料理10(エピローグ)

調理科学会九州支部会主催の「四川省の食文化研修」は6日間の日程でしたが往復の移動に2日間を要しているため、実質4日間の研修だったことになります。 それにしては、料理も視察も充実していたとあらためて思います。 視察したのは、少数民族「羌(チャン)族…

四川料理9(薬膳料理)

漢方薬市場の見学をした日の夕食は薬膳料理でした。 薬膳というのは、病気の予防と治療を目的に中国の伝統医学「中医学」の理論に基づいた食事のことで、おいしく食べながら健康管理ができます。 私には薬膳について語れるだけの素養がないのでこの程度にと…

四川料理8(陳麻婆豆腐店)

四川料理といえば麻婆豆腐。 今回はその麻婆豆腐発祥のお店「陳麻婆豆腐店」での食事です。 「麻婆」とは顔に麻(あばた)のあるおかみさんの意で、考案した陳劉氏があばた面だったことから「陳麻婆豆腐」と呼ばれました。 これを日本に広めたのは陳建民氏で…

四川料理7(新四川料理)

夕食は四川の超高級レストランといわれる「銀杏川菜酒楼」で「新しいスタイル」といわれる四川料理をいただきました。 中国料理って何でもありのような気がして、私にはどこが新しいのかよくわかりませんが。 雲白片肉は、豚バラ肉を茹でて薄切りにし、ニン…

四川料理6(精進料理)

文珠院が経営するレストランでいただいた精進料理です。もどき料理が多く、食べてもわからないものは適当に書いていたので、後日送られてきたメニューを参考にしてこれを書いています。 真中の料理は「鳳凰大皿餅」ですが、どんな料理だったか記憶がありませ…

四川料理5(九塞溝のレストランで)

九寨溝は世界遺産にも登録されている中国四川省の観光スポット。標高3000メートルを超え高原病の心配もありますが、吸い込まれそうなほど神秘的で幻想的な景色が広がる九塞溝は、一度は見ておきたい絶景です。美しい九寨溝の景観の中でも、水の色合いはトッ…

四川料理4(羌(チャン)族郷土料理2)

四川では搾菜のほかに泡菜という漬物もよく食べられ、泡菜を漬けるための専用の壺もあるそうです。 泡菜は、3~7%くらいの塩水に野菜を漬けて、乳酸発酵させた漬け物です。野菜を漬けて乳酸発酵といえば、糠味噌漬けも同様です。両者は糠があるかどうかの違…

四川料理3(羌(チャン)族郷土料理1)

中国には55の少数民族があり、羌(チャン)族は四川省に住んでいる少数民族の一つで、この日の昼・夕食は羌(チャン)族郷土料理でした。世界各国の料理が食べられる東京でもその機会はないと思いますので、貴重な食体験かもしれません。 羌(チャン)族のタンパ…

エネルギーの勉強ツアーin関東and印籠弁当

四川料理の途中でいきなりこのタイトル、何のこと?と思われるかもしれませんね。 7月2日からエネルギー関係の勉強会に参加しました。3日間文字通りの勉強会(観光なし)、ハードスケジュールでしたが大変中身の濃い内容でした。 スケジュールに沿って勉強…

四川料理2(一日目夕食)

四川省成都への到着が遅れ、9時頃から開始、20数種類の料理が矢継ぎ早に出てきて慌ただしい夕食でした。もう少しゆっくりと思いますが、これだけの料理を出すにはこのスピードは仕方ないのかもしれません。韓国と同様、足りないことはお客に失礼に当たるとい…

四川料理1(プロローグ)

今回から、中国四大料理の一つ四川料理です。 四川料理は他の中国料理と比べて圧倒的にスパイスの使用率が高く、特に麻辣(マーラー)と呼ばれる、痺れるような辛味が特徴ですが、四川は山に囲まれた盆地で、湿気が多く唐辛子によって発汗を促すことで健康を…

スリランカ10(エピローグ)

旅行中食べたスリランカらしい料理といえば、カレーとパパダン、それに朝食で出たホッパーくらいで、ほぼ洋風料理だったため、今回は料理以外の話題が多くなりました。 世間では年末の慌ただしさでてんてこ舞いの12月末の海外旅行でしたが、楽しかった旅の話…

スリランカ9(海外の日本料理)

海外旅行中、日本料理が恋しいと思ったことは一度もありませんが、外国での日本料理 がどんなものかには興味があります。 スリランカ、トルコ、モンゴル、ハワイで食べた日本料理は次のようなものでした。 スリランカ(1990年) 天ぷら定食、日本とほとんど…

スリランカ8(クリスマス)

このイラスト2022年5月5日のブログに登場していますが、再登場。25日、コロンボに着き、ホテルの部屋に入ったら「507号室へのプレゼント」のメッセージカードとともにクッキーとフルーツの盛り合わせが置かれていて、粋な計らいにルームメイトと歓声を上げま…

スリランカ7(クリスマスイヴ)

12月とはいえ夏のような気候のクリスマスは初めての経験でした。 昼も夜も同じホテルでの食事で、料理自体あまり変わり映えはしないのですが、ナプキンやキャンドルでさりげなくクリスマスが演出されていました。 乾杯用の赤ワインはガイドのシャンタさんか…

スリランカ6(紅茶)

今回は、旅のテーマでもあるスリランカ紅茶の話です。 スリランカでの紅茶生産はイギリス領セイロンの時に始まり世界でも有数の紅茶輸出国となり、独立後国名はスリランカになりましたが、栽培を始めた当時の地域名にもとづく「セイロンティー」の名で親しま…

スリランカ5(仏歯寺)

標高465メートルの高地にあるキャンディは仏歯寺と王宮建築物を含む町全体が「聖地キャンディ」として世界文化遺産に登録されており、多くの参拝客が訪れます。元々インドにあった仏歯(釈迦の歯)は、紆余曲折を経てキャンディの仏歯寺に安置されているので…

スリランカ4(ある1日の食事時間)

海外旅行中は様々な理由により、食事時間の不規則はよくあることですが、今回はその最たるもの。シギリアからポロンナルア(この間85km)を経てキャンディへ至る(この間165㎞)までの一日の食事時間全てを挙げてみます。 まずは朝食から(朝食はまともな…