B病院ではポークビーンズやチリコンカン等の洋風豆料理がよく出ました。
ポークビーンズは名前の通り豚肉(ベーコンを使うこともあります)と豆(アメリカでは白いんげん、日本では大豆を使うことが多いようです)をトマトとともに煮込んだアメリカの伝統的な家庭料理です。材料を見るといかにもアメリカという感じの豆料理です。日本では家庭料理としてはあまりなじみがないのですが学校給食でよく出るようです。玉ねぎや人参などの材料を入れてもよし、育ち盛りの子供にはうってつけの料理という気がします。
ポークビーンズは別のタイトルの時にも出ていますが、再掲します。
ポークビーンズに匹敵する伝統的な日本の豆料理といえば「大豆の五目煮」。野菜がいろいろ入り給食向きです。
豚肉の替りに鶏肉、白いんげんの替りに枝豆の入った「トマト煮込み」はポークビーンズの日本版という気がしないでもありません。
しめじ、玉ねぎ、カリフラワー、人参が入っているのですから給食にはぴったりです。
チリコンカンはテキサス州発祥とされるメキシコ風のアメリカ料理です。
名前の由来はスペイン語の「チリ(唐辛子)コン(と,and)カルネ(牛肉)」が語源といわれています
牛ひき肉と玉ねぎを炒め、トマト、チリパウダー、赤インゲン豆の水煮などを加えて煮込んだ料理ですが、日本では大豆を使うことが多いです。食べる機会は少なかったので、3回も出たのは驚きでした。
2回分紹介します。
ポークビーンズと同様、家庭で作ることは少ない料理ですが、給食での出番は多く子供たちにも好まれているようですから、そのうち家庭にも浸透してくるのかもしれません。
話はそれますが、食べたことはあるけど料理の名前を知らないというものに「白和え」がありました。学校給食でしか食べたことがなかった学生が、調理実習で作った時初めて、白い衣が豆腐だったことに気づいたといって感動していたことを思い出します。
今や、行事食や伝統食を子供たちへ伝承するのは、学校給食が担っているのではないかという気がします。