均等に分けづらい料理?

 卵焼きや鶏のから揚げのようなものは分けやすいのですが、複数の食材が混ざった炒め物やサラダ等は均等にというのはむつかしいだろうなと思います。

今回はそんな感じの料理です。

 献立表で「イカのスタミナ炒め」という料理名を見た時、イカがメインの料理を想像していたので、小さなイカ2切れを目にして「看板に偽りあり」と思ってしまいました。

とはいえ、数人分なら均等に分けることは可能ですが、このようなタイプの炒め物を限られた時間の中で多人数に均等につぎ分けるのは至難の業という気もしますので、たまたまイカが少ないものに当たったのだと思うことにしました。

「コーンサラダ」のコーンもお飾り程度の量で「野菜サラダ」と命名したいくらいですが、これも均等分けがむつかしい類のものゆえかもしれません。

「エビと卵の炒め物」はイカの炒め物とは逆のケースです。エビは申し訳程度の量だろうと思っていたのでびっくりして思わず数を数えてしまいました。14尾は期待を裏切らない数です。

 ところで「シーザーサラダ」は、名前を聞いたことも食べたこともあるのに、このサラダがどんなサラダなのかよく知らなかったので、調理学辞典、食材辞典、ネット情報等手当たり次第に調べてみましたが、書いてあることはまちまち。

例えば「レタスなどの生野菜に、パルメザン、ニンニク、卵、クルトン、アンチョビーなどを混ぜてつくるサラダ」

ロメインレタスをドレッシングで和え、パルメザンチーズとクルトンをトッピングしたサラダ」

「ソースにポーチドエッグやアンチョビーを入れて和える生野菜のサラダ」

「日本ではクルトンカリカリに炒めたベーコンと一緒にシーザードレッシングで和えて、粉チーズをふりかけたものが一般的」

等で、共通点を拾い集めるとキーワードは「生野菜」「パルメザンチーズ」「クルトン」といったところです。

 いずれにせよ、この日の「シーザーサラダ」はどの定義にも当てはまらないので、もしかしたら市販の「シーザーサラダドレッシング」をかけてあったのではないかという気もします。

 市販の「シーザーサラダドレッシング」を買ってみました。乳化液状でチーズやアンチョビーも入っており、おすすめ食材例としてロメインレタスとトレビスの写真が出ていたので、何だかそれっぽい気がしました。

 均等につぎ分けるということに関連した話ですが、大学時代の寮の食事は汁物だけ大きな鍋の中から自分でつぎ分けるというセルフサービスでした。早めの時間だとみそ汁の実は潤沢なのに、遅くなるとほとんど実はなく汁のみということもありました。ただ、かき卵汁だけはいつも卵を過不足なく掬えるので不思議に思っていたのですが、後年、片栗粉で汁にとろみをつけることにより、卵が均等に分散して下に沈まないのだと知りました。

 B病院の味噌汁の具がいつも当たり外れなくたっぷり入っていたのは、もしかしたら、具と汁を別々に入れていたのだろうかとさえ思ってしまいます。それにしては、みそ汁はいつも温かかったし、、、とこのあたりのご苦労を聞いてみたい思いに駆られます。