イギリスの食事に関するブログを書いている間、エリザベス女王の国葬に関連して様々な報道がなされ、中にはエリザベス女王の食事に関することまで紹介されていました。
ネット情報ですが、女王は一日4食で、全体に量はとても軽め、朝起きるとまず紅茶(アールグレイ)とビスケット、朝食はシリアルとフルーツ、昼食はでんぷん質を取らないのが鉄則(コメ、パスタはもちろんイギリス料理に付き物のじゃがいももなしということ)で、魚または肉と野菜料理、その後アフタヌーンティー、夕食もかなりシンプルな内容でした。。長寿の秘訣が示唆されているような気がします。
また、口にされないものは、口臭の原因になるニンニクや玉ねぎ、食中毒のリスクを避けるため貝類、季節外れの果物等で、肉類の焼き方はレア、ミディアムは許されていないと書かれていました。
公人ゆえの制約もあるのかもしれませんが、いわゆるグルメとは程遠い感じです。
「イギリスの上流階級には美食を高く評価する伝統がない」と食文化誌に書かれていたのを思い出します。
もしイギリスの王侯貴族がお抱えの料理人に腕を振るわせていたら、フランス料理みたいな料理文化が花開いていたのかもしれないとつい思ってしまいます。
ただ、イギリスの紅茶文化だけは他国の追随を許さない伝統がありますよね。
エリザベス女王の崩御に伴い、ウイリアム皇太子はプリンス・オブ・ウエールズの称号を与えられましたが、「プリンス・オブ・ウエールズ」はトワイニングの紅茶の銘柄にもなっています。
私は、この紅茶、スモーキーな香りがエキゾチックで昔はよく飲用していました。
イギリスを締めくくるにあたって、イギリス(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)を構成するイングランド・ウェールズ・スコットランド・北アイルランドの地図を、示しておきます。
ブ ログで紹介した料理はスコットランドとイングランドのごく一部ですが、それでもイギリスらしさは垣間見えたのではないかと思います。