広東料理4

 潮州開元寺前のレストランでいただいた精進料理です。精進料理は魚介・肉・卵等の動物性食品、ネギ・ニラ・ニンニク等香りの強い野菜を使わないのが鉄則。そんな制約の中で発達したのが、植物性の食材を使って肉や魚を模した「もどき料理」で、この精進料理でも見事な「もどき料理」が多々見られました。

 肉もどきの食材の筆頭は大豆です。以前、大豆由来の乾燥ミンチを使ったことがありますが、風味も食感もイマイチで使う気にはなれませんでした。近年、加工技術の向上で、味や風味まで本物そっくりな「大豆ミート」が作られています。肉類に比べて低カロリーで高タンパク、食物繊維が豊富、コレステロールフリー、長期保存が可能等メリットも多く牛・豚・鶏に次ぐ、第4の肉として、日常的に使われるようになるかもしれませんね。

「エビもどき」も「イカもどき」も、外観・食感ともに、いわれなければ本物と思うほどでした。エビはこんにゃく、イカは干豆腐(元は大豆)で作られているとのことでしたが、信じられないほどの出来栄え!

 もどきとはいえ「う巻き卵」が中国の精進料理に出たのは意外でした。「鰻もどき」には大豆たんぱくが使われていました。以前「鰻のかば焼きもどき」をれんこんと海苔で作ったことがあります。他にも方法がありそうだと思い検索してみたら、「豆腐とハンペン」「長いもと鶏ミンチ」「豆腐と長いも」「ちくわ」「茄子」「れんこん」など様々な食材を使った作り方が紹介されていました。お金のかかる食材ではないので、一通り試してみたい思いに駆られています。