広東料理-5

 日本で中国の麺料理というと、担々麺、ジャージャー麵、ラーメン(中国語の「拉麺」に由来しますが、今では「日本食」として世界的なブームを巻き起こしています)が浮かびますが、中国では麺の原料(北方では小麦粉、南方では米)、スープの種類、作り方をみるだけでも多種多様な麺料理があります。

 仙頭で食べた麺料理は、魚を材料とした麺、甘いスープの麺等、普段あまり食べる機会のないもので、麺以外の料理も空心菜の炒め物以外は初めて口にするものでした。

 

 ところで、前回、中国の精進料理との関連で「鰻のかば焼きもどき」の作り方を調べていたら興味をそそられ、いろいろ作ってみました。「鰻のかば焼き」に見えるかどうかわかりませんが。

 奥(楕円形皿)の左側2つはナス(1本分)、右二つはちくわ。内側と外側では見せ方によってちょっと感じが異なります。

 手前(白い皿)の左側3つは卸しれんこんと卵、右3つはハンペンと大和イモを主材料とし、海苔に張り付けて揚げ、たれを塗ったものです。

 作ってみて一番簡単でそれらしくでき、日常のおかずとしてもお薦めしたいのはナスでした。茄子の皮をむいてラップで包んでレンジでチンし、縦半分に割り、菜箸で縦に筋目を入れ、フライパンで焼き目を付けてからたれを塗るというものです。

 たれは、醤油・味醂・砂糖・酒を同割混ぜてトロっとなるまで加熱するだけです。電子レンジを使うとあっという間です。