竹筒ご飯定食

 韓国内で最も広い竹林を有す潭陽(タミャン)で郷土料理の「竹筒ご飯」を頂きました。

 竹筒飯は、竹の中に、米をはじめとして様々な具を入れて、直火で加熱したものです。切ったばかりの青竹は水分を多く含むため、直火で加熱しても焦げる程度で、竹の香りが漂うご飯です。

 竹筒飯は、竹が簡単に調達でき、コメも収穫できる東南アジアのほぼ全域に分布しており、材料も作り方も様々で、水の替りにココナツミルクを用いる地域もあります。

 台湾で食べた竹筒飯は、細長い竹に椎茸と豚肉入りのおこわが入っており、縦2つに割って食べるというものでした。

 潭陽の「竹筒ご飯定食」は塩辛定食と同様、数々のおかずで埋め尽くされています。

 イラストには「肉」としか書いていないのですが、これ潭陽の名物料理「トッカルビ」です。トッカルビは韓国風ハンバーグとも言われ、カルビ(牛バラ肉)を細かく刻んで作ったものです。おいしかったはずなのですが、前日のムール貝でおなかの調子が悪かったため、ちょっと箸をつけただけというわけで味の感想なしです。

 よく似た名前の「タッカルビ」はコチュジャンを主体とした調味料で味付けした鶏のぶつ切りと野菜を炒めたもので、これにチーズを加えた「チーズタッカルビ」は一時日本でちょっとしたブームになりましたね。私もはまっていた時期がありましたが、今はすっかり熱が冷めそんなこともあったなあと懐かしく思い出す程度です。