正月料理2日目-朝-

二日目朝の料理も目を見張る美しさでした。箸置きは赤と銀色の紙で折った折り鶴。気持ちが入らなければできない心憎い演出です。これもイラストでは限界があるので写真を付けます。

オードブルは「伊達巻き」と「昆布巻き」と「柚子大根」。

「伊達巻き」はお正月以外の出番は少ないのですが、おせち料理の中では定番中の定番、これがなければ華やかさがなくお節料理の精彩を欠くといってもいいほどの存在です。

それもそのはず、江戸時代に「伊達者」と呼ばれたお洒落な若者達の着物の柄に似ていたことからつけられたという説があるくらいです。伊達政宗の好物だったからという説もあります。

「昆布巻きは「よろこぶ」に通じるところから縁起物としておせち料理には欠かせない定番料理です。

「雑煮風」は味噌仕立てで、エビと生麩、生椎茸、かつお菜が入っていました。

エビは曲がった腰と長い髭が長寿を表しているとされ、慶事には欠かせない食材です。

かつお菜は九州では雑煮に入れることが多いようです。私は山口県出身で、九州に来るまでかつお菜の存在さえ知リませんでした。

ちなみに、私のふる里では今でもお雑煮に入れるのは蕪です。