中国雲南省8(10年後)

 2回目の雲南省は10年後の2002年で、日本調理科学会九州支部第1回海外研修(雲南省の食文化を訪ねて)への参加でした。

 福岡空港から広州へ飛び、国内線に乗り換えて昆明に到着したのは夜間で、予定されていた昆明名物料理の夕食がフイになり、宿泊ホテル近くにある24時間営業のファーストフード店での夜食となりました。

 甘い豆乳、野菜入りの饅頭、米粉の麺料理の3品ですが量はたっぷりで、しかも夜8時半頃夕食用の機内食を食べていたので、これで十分ではあったのですが、ちょっと複雑な気分でした。

 海外旅行の場合、定刻通り到着ということは望めませんが、大幅に遅れて予定変更になった場合、ちょっとは配慮があってもよいのにと思わないでもありません。

 

 実は、1990年8月に「タイ、マレーシア、シンガポールの食研修」に参加した時、タイに到着する時間が4時間遅れ、しゃぶしゃぶ料理が没になった引き換えとして、往復ロイヤルエグゼクティブクラス(ファーストクラスとエコノミークラスの間に位置づけられ、ビジネスクラスと同じ等級)に変わったことがありました。

 初めて経験するゆったりした座席と手厚いサービス、35回の海外旅行中最も優雅で贅沢な機内食、すごく得した気分でした。

 こんな経験をしているので、つい愚痴ってしまいましたが、こちらの方が特別な計らいだったのかもしれません。