ポルトガル料理3

 ポルトガルの代表的な魚といえば、バカリャウという塩漬けにした干しダラですが、何で海に面した国でタラをわざわざこんな風にして食べるのだろうかと不思議でなりませんでした。
 大航海時代に長期保存をする必要性から生まれたのだと知って納得しました。

 個人的にはあまり嗜好性の高くない魚ですが、ポルトガルでは国民食ともいえるほどで、バカリョウを使った料理だけで365日異なる料理が出せるほどバリエーション豊かな食材なのだとか。
 その、バカリャウ料理の定番中の定番が「バカリャウ・ア・ブラス」というわけです。

 

     

 「バカリャウ・ア・ブラス」はタラと玉ねぎ、ジャガイモのフライを炒めて卵でとじたシンプルな料理で、黒オリーブの実が添えられることが多いです。

 バカリャウは調理する前塩抜きが必要ですが、バカリャウの大きさによっては数時間~数日間水を変えながら行うことになり、塩抜きの加減はむつかしく、しかも手間がかかります。料理が塩辛かったのは、塩抜きが不十分だったのかもしれません。

 

 それにしても、料理が塩辛くて残したとか、サラダに対する酷評ぶりをみると、なんと辛口の評価をしたものかと思います。

 

 3回のポルトガル料理を眺めていると、スープ・炒め物・付け合わせにとジャイモの出番が多いことに気づきます。