台湾の食文化6(台湾特産の野菜料理4)

 台湾特産の野菜料理は今回で終わりです。

 スープに入っている山伏茸は、白くふさふさした毛のような外観が山伏の胸飾りに似ている事からその名前がついたといわれています。生息地は、台湾に限らず、日本、中国、ヨーロッパ、アメリカ、北アフリカにまで渡るそうですが、私は日本で見たことはありません。中国ではフカヒレやナマコなどと並んで四大山海珍味の一つとされ、宮廷料理用の食材として珍重されたそうです。

 弾力のある独特の食感とクセのない薄味が特徴で、汁物として用いることが多いようです。

         

               山伏茸

 

 炒め物に使われていた生姜の花は白く、クチナシや蘭の花の香りがして、生姜の延長線上にはなく料理に使うとちょっと微妙でした。

       

              生姜の花

 

 蜂の子のから揚げは形を気にしなければ食感を楽しめる料理かもしれませんが、どうしても蛆にしか見えず、口に入れるには勇気を要し味わって食べるには至らず、ヘビやカエルよりも苦手な食材です。

 かくして、台湾1日目の夕食は台湾特産の野菜料理を中心とした19種類にも及ぶ珍しい料理の出迎えを受けたのです。