小麦はほぼ自給しているというモンゴル。小麦粉を使った代表的な料理といえばボーズ、ホーショール、ゴリルタイ・シュル等があり、料理講習で作ったものが夕食になりました。
ホーショールはミンチ肉を小麦粉で作った皮で包み揚げ焼きしたモンゴル風揚げ餃子。表面がパリパリした食感は食欲をそそります。
ボーズは小麦粉で作った生地にミンチ肉を包んで蒸した、モンゴル風蒸し餃子で、肉まんと小籠包を足して2で割ったような感じです。旧正月やお祝いなど特別な日に欠かせない料理だそうで、ゴビで出た時はそんなことも知らなかったのですが、特別な心づくしの料理だったのでしょう。
ゴリルタイ・シュルは羊肉と野菜を一緒に煮込んだモンゴル風うどん。野菜の栽培を行っていない遊牧民は自然に生えているターナの葉やしびれ草(イラクサ)を乾燥したものを使っているとのことでした。
ホーショールも、ボーズも、ゴリルタイ・シュルも調味料はすべて塩のみでした。
爽やかな青空の下、みんなでワイワイしゃべりながら(その時の会話までもがよみがえってきます)ボーズをゲルや羊の形に包んだ和やかな雰囲気は今でも脳裏に焼き付いています。