イタリア料理2-献立構成-

イタリア料理の基本献立構成は下記の通りで、料理はこの順に出てきます。

アンティパスト:前菜

プリモピアット(第1の皿):パスタ、米料理、スープのいずれか

セコンドピアット(第2の皿):魚か肉料理

コントルノ:セコンドピアットの付け合わせ(サラダ、ジャガイモ、ホウレン草等のソテー)

ドルチェ:デザート

 

ミラノで食べた昼食は基本構成通りの料理でした。

  パスタ抜きにイタリア料理を語ることはできないほどパスタの種類は多いのですが、大きく分けるとスパゲティに代表されるロングパスタと、マカロニやペンネのような短くカットしたショートパスタがあり、形も様々です。

  この時のパスタはショートパスタが2種類、ファルファラという蝶形のパスタと耳形のパスタ(正確な名前はわかりません。もしかしたら、貝の形だったかもしれません)でした。イタリアではファルファラはよく出ました(3回)。

 

「ミラノ風カツレツ」というのは仔牛肉をたたいて薄く伸ばし、これに小麦粉、卵、粉チーズを加えたパン粉(細粒のパン粉)をつけてオリーブ油とバターで揚げ焼きしたものです。日本では、仔牛肉の入手が困難なため、一般的に豚肉や鶏肉を用います。

 よく似ているのに「ウイーン風カツレツ」があります。作り方は同じですが、粉チーズを入れないところがミラノ風と異なる点です。

「ミラノ」「ウイーン」というだけでどこか洗練されたおしゃれなイメージはあるのですが、どちらのカツレツも平べったく大きく伸ばされたのが盛りつけられ、取り立てて気取りのあるカツレツという気はせず、わざわざ都市の名前まで付けているのはなぜ?と思ってしまいます。

 ところで、「ウイーン風カツレツ」は「ウインナーシュニッツェル」と呼ばれています。ウインナーという名前で必ず思い出すのは「ウインナーコーヒー」です。信じてもらえないかもしれませんが、昔(確か私が40代の頃と思います)喫茶店で友人が「私、ウインナーコーヒー」と注文した時、「冗談言っちゃって」と内心思ったのです。ウイーン風ということを知らず、ウインナーソーセージが入っているコーヒーと思ったのです。こんな想像するなんて私だけでしょうかね。

 

 サラダはドレッシングをかけた状態で供されることはなく、オリーブオイル、塩、胡椒、酢類(白赤ワインビネガーやバルサミコ酢)などをかけて自分の好みの味付けをするのが一般的です。これはイタリアに限らず、ヨーロッパではこのスタイルが多く、ノルウエーでドレッシングがテーブルに置かれていた時は新鮮でした。