スペイン料理3

 アルマグロは、マドリードの南カスティーリャ・ラ・マンチャ州にある街です。ラ・マンチャといえばドン・キホーテの舞台となった地として世界的に有名な所です。

 アルマグロでは、ラ・マンチャ地方を起源としたことにちなむ「マンチェゴ」のついた料理が出ました。 

 「ピスト(ピスト・マンチェゴ)」って何だか聞きなれない料理名ですが、食べてみたら似たようなのをどこかで食べたことがあるというたぐいの料理です。オリーブ油で、トマト、玉ねぎ、茄子またはズッキーニ、緑・赤ピーマン等の野菜を炒めた後、弱火で煮込んだもので、フランスのラタトゥイユに似ています。「ピスト・マンチェゴ」はスペイン風ラタトゥイユ目玉焼きをのせた感じです。

 デザートの「フロール・マンチェゴ」、調べてみたら「フローレス・マンチェガス」とありました。ラ・マンチャ地方の伝統菓子で、専用の長い柄に小麦粉や卵、水等を混ぜた生地をつけて揚げ、蜂蜜や砂糖をかけて頂くというもの。名前の通り花の形をしています。イラスト、説明をみてもいまいちどんなものか分りにくいかもしれないので、参考までに写真を添えておきます。

         

 国営ホテルの皿には青い縁がついていると、ガイドさんに教えてもらいました。大変快活で優秀かつ「食べもの」に詳しい方(日本人女性)だったので、もう少し問題意識をもって臨んでいたらスペインの食事情に関する収穫も多かっただろうにと、それが悔やまれてなりません。