イタリア料理7-スパゲティ-

 日本ではパスタといえばスパゲティが主で、定番はミートソース、カルボナーラナポリタンといったところですね。スパゲティナポリタンは名称からナポリ風?と思いますが、日本発祥です。茹でたスパゲティを玉ねぎ、ピーマン、ベーコン(ソーセージ)などと共に炒めトマトケチャップで調味したもので、私はお子様向きと思っていたのですが、 昭和の味というのか、年配の方でこれを好む方は多いようです。

 

 スパゲティはイタリアでは2回出ただけです。

 「スパゲティポモドーロ」というと何か特別なスパゲティのように思われるかもしれませんが、トマトソースで和えたスパゲティです。ポモドーロはトマトをメインとして、玉ねぎ、にんにく、オリーブ油を使用して作るとてもシンプルなソースで、他のパスタソースのベースにもなっています。

 トマトベースのパスタソースとしては「ボロネーゼ(ボローニャ風という意味)」があり、こちらは牛ミンチを使い、にんじん、セロリなども加えて作ります。ミートソースと似ていますが、ミートソースより大きめの牛ミンチを使用し、作り方も若干異なります。

 オムレツはチーズ(いわゆるパルメザンチーズ)入りです。

 チーズについて少し補足します。ボローニャは「パルミジャーノ・レッジャーノ」というチーズでも有名な都市で、チーズ工場を見学しましたが、熟成室に並んでいる姿は壮観でした。

 パルメザンチーズと混同されますが、厳密にいうと、パルミジャーノ・レッジャーノは、定められた製法かつ限定された地域で作られ、1年以上の熟成期間を経てDOP(原産地名称保護制度)の認定を受けたチーズのみに付けられる名称で、パルメザンチーズは、産地や熟成期間に決まりはなくパルミジャーノ・レッジャーノを模して作られたものと考えたらよいと思います。

 ところで、日本では粉チーズというとパルメザンチーズのイメージが強いですが、粉チーズは、チーズを乾燥させ粉末状にした食品で、チーズの種類の表現ではないのですが、パルメザンチーズを入りが多いですね。

 生ハムは、製造工場の見学をした後の夕食ということもあり添乗員さんが差し入れをしてくださいました。生ハムもこの地域の特産物ですが、長くなるので、別の機会に譲ります。

 水の都フィレンチェらしく、プリモピアットもセコンドピアットも海の幸を使ったものでした。どんなソースだったかイラストからはわかりません。ちゃんと書いておくべきでした。