ベトナムの食文化3(フォー、バインセオ)

 昼食はベトナム感満載の料理でした。

 最初に出た一皿は、ベトナムを代表する生春巻き。これに添えられた赤かぶのバラ細工はお見事でした。

 胡麻とお漬物をのせたおこげも、ベトナムが米文化国であることを物語っています。

 マンゴージュースも混じりけなし申し分のない味わいでした!

 フォーは米を原料とした、きし麺状の平たい麺で、ベトナム国民食ともいえるものです。1年に3回も米が収穫され世界でも有数の米生産国ベトナムでは、麺、春巻き、バインセオなど米粉で作られるのが特徴です。

 地域によって作り方や味付けに違いがあるようですが、出てきたのは牛肉ベースのスープに、麺と牛肉、もやし、ネギをトッピングしたもので、標準的なスタイルかと思います。

 フォーの起源は一説によるとフランスの植民地時代の「ポトフ」で、ベトナム人が牛肉を食べるきっかけになったのだとか。

 バインセオは日本では「ベトナムお好み焼き」、欧米では「ベトナム風クレープ」などと呼ばれています。

 米粉ココナツミルクターメリックを混ぜた生地(ベトナム風)をフライパンで薄く焼き、好みの具をたっぷりと乗せて二つ折りにしたものを一口大に切り分けて、香草(ミント、ドクダミ、シソなど)と一緒にレタスやサニーレタスなどの葉もの野菜で包み、タレをつけていただきます。

 タレは、魚醤をベースに酢や砂糖を加えたものなど様々です。

 デザートは、ドラゴン、パパイヤ、パイナップルなど東南アジアならではのフルーツです。