中国雲南省6(西双版納3)

 タイ族の集落で見学した高床式住居の中は、台所、寝室、応接室等の主要な生活空間は2階にあり、1階には家畜小屋と農機具置き場や倉庫等がありました。

 高床式住居は、通風性に優れ夏は涼しく、激しい降雨による洪水から家屋や財産を守り、動物やヘビ等の爬虫類の侵入を防ぐといった特徴があり、東南アジアに多く見られる建築様式です。

 昼食の料理は2種類のスープと8種類の炒め物でした。

 西双版納では総じて炒め物が多く、しかも中国料理に特有な調味料や香辛料の使用は少なく単調な感じは否めませんが素材の味を生かした料理といえるかもしれません。中国料理の味の深さは調味料(豆板醤・甜麺醤・芝麻醤・牡蠣油・豆鼓醤・XO醤)、香辛料(鷹の爪・花椒・陳皮・八角・桂皮をいかに上手に組み合わせるかによりますが、辺境の地だった当時の西双版納では鷹の爪以外はあまり使われていなかったように思います。食事場所によるのかもしれませんが、10年後に再訪した時は少し変化が見られました。

 それにしても、野菜の種類が豊富でモンゴルとの違いが際立ちます。