紹興酒は紹興一帯で作られている中国の代表的な醸造酒。この酒が紹興で生産されるようになった理由として良質の糯米や水が得られることがあげられています。とりわけ鑑湖の水を用いたものはおいしいのだそうです。名水と銘酒はセットといわれ、日本酒も水質によって独自の風味と味わいを持つことはよく知られているから納得です。
熟成期間は日本酒に比べて長く、紹興酒を長期間熟成した年代物を「老酒」と呼び珍重されています。
昼食は、紹興酒工場を見学し、数種類の紹興酒を試飲した後にいただきました。
炒め物も茶碗蒸しもあっさり味です。
中国ではご飯も他の料理と同様大きな器に盛られ各自取り分けます。
名物の東坡肉以外はやはりあっさり系、それも炒め物が多いです。
青梗菜は中国料理の代表的な野菜の一つで浙江省でもよく出てきました。日本に入ってきたのは日中国交回復(1972年)以降というから、日本では新しい野菜ですが、今では1年中スーパーに置かれ、すっかり市民権を得た感じです。1970年代後半、東京で中国料理の講習を受講した際、青梗菜と聞いてどんな野菜か知らなかったのを思い出しました。当時としてはおニューの野菜だったのですね。
どれも中国ではポピュラーな料理です。
中国では魚を姿のまま蒸したり揚げたりしてあんかけ料理にするスタイルが目につきます。
全体的に一つ一つの料理はこれまで食べてきたような料理が多く、とりわけ目新しいわけではないのですが、紹興酒がたっぷり使われていたのかもしれません。