中国浙江省の食8(金華火腿)

 金華火腿(金華ハム)は、浙江省の金華地区で生産されるハムで、イタリアのパルマ、スペインのハモン・セラーノと並んで世界三大ハムの1つに数えられています。

 頭と尻が黒いパンダのような「両頭烏」と呼ばれる小型種豚の後腿のみを用いて塩蔵、塩抜き、2週間の乾燥を経て1年間発酵させて作るというもの。見学した熟成中のハム工場の中は強烈な臭いでした。

 「両頭烏」は見学できなかったのですが、その代わりなのかどうかぬいぐるみの人形をいただきました(下の写真)。

   

 生で食べるよりも、高級な中国料理のだし材料として用いられることが多く、様々な材料と組み合わせて蒸し物、鍋料理、煮込み料理、炒めものなどに用いられます。

 次回は、金華火腿宴で出された料理を紹介します。