中国浙江省の食6(杭州の名物料理)

 杭州2日目のレストランでの夕食は杭州の名物料理満載でした。

 私は好き嫌いの少ない方ですが、カメムシをつぶしたような臭いの香菜(パクチー)は苦手です。中国では出現頻度の高い野菜ですが、香菜のみの料理は初めてでした。料理の中に混ざっていたらお手上げですが、サラダや飾りとして添えてある場合なら食べなければすむので何とかなります。

 湯葉の素揚げは杭州で3度食べましたが、いずれも似た様なソース付きです。ポピュラーな食べ方なのでしょう。

 杭州の名物というれんこんの甜菜、南瓜と糯米粉の揚げ団子、大豆入り煮凝り、結構手が込んでいます。

 臭豆腐は台湾名物ですが、中国南部でも何度か出てきました。豆腐の発酵食品で、食べ物とは思えないような強烈な臭いは香菜と同様、何度トライしても慣れません。

 西湖醋魚は杭州の代表的な名物料理ですが、中国では魚を丸ごと加熱しあんかけにしたこの手の魚料理が多いようです。

 杭州の小籠包は透明な薄い皮が特徴なのだとか。

 乞食鶏(叫化鶏)は蓮の皮で包んだ鶏をさらに土で包み、蒸し焼きした杭州の名物料理です。昔、鶏を盗んだ乞食が蓮の葉に包んで土に埋め、ばれないように、その上で焚火をしていたところ、埋めた鶏が蒸されておいしくできたという話に由来しています。

 スープに入っているジュンサイは西湖の特産です。

 

 全体的に、茶農家で食べた家庭料理と異なり手の込んだ料理でした。