ペルー料理3

 クスコのレストランでは「コンドルは飛んで行く」他ペルー音楽の生演奏付き、日本人へのサービスなのか「千の風になって」も演奏されました。

 ここでいただいた「パパ ・ア・ラ・ワンカイナ」には鶏肉とライスが添えられ、メインの位置づけになっていました。

 スープもジャガイモを使ったもの。

 イラストを見ていて気づくことは、ジャガイモ料理の頻度は欧米で多く、アジアでは少ないということです。

 例えば、中国では副食892種のうちジャガイモ料理は8回、そのうち4回は千切り炒め、ちょい役です。中国の家庭ではジャガイモは千切り炒めにすることが多いのだと聞いています。ちなみに中国はじゃがいもの生産量は世界1なのですが。

 韓国は副食280余種中3回出ただけで、それもチゲの具の一つといった付け足しみたいな扱われ方でした。

 台湾に至っては、副食208余種中じゃがいも料理はゼロ。イモ類は里芋(タロイモ)が多く使われ、煮物やスープの具、デザートなどに使われていました。

 ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポールも似たようなものです。

 ところが、同じアジアでもモンゴル、スリランカはよく出てくるうえ、欧米と似た使われ方をしていました。モンゴルは葉菜類果菜類が少なく、ジャガイモへの依存度が高い感じです。スリランカは、イギリス統治時代の名残かしらと思いました。

 ところで、海外旅行中のジャガイモ料理を見て不思議に思うのは粉ふき芋とポテトサラダ(以後ポテサラと表記)がほとんど出ていないことです。

 日本では、粉ふき芋は肉や魚料理の付け合わせとして教材にも取り上げられるほどですし、ポテサラは家庭のみならず、外食・中食でも定番のお惣菜といっても過言ではなく、「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」が、ツイッター上で話題になり、”ポテサラ論争”にまで発展したことは記憶に新しいことです。

 以前、「ためしてガッテン」の番組で、ポテサラのルーツドイツでの作り方が紹介されましたが、マヨネーズで和えた日本のポテサラとは随分異なっていました。日本独自に進化して今の形になったとのこと。