この時もマッシュポテトは柔らかく、ソースのように使われていました。
ニンニク風味のバターライスは円筒形でした。
ペルーの国民食ともいえるセビーチェは魚介類(白身魚や甲殻類、タコや貝類)と唐辛子、スライスした紫玉ねぎをライムのしぼり汁で締めたいわばマリネーで、ペルーだけでなくメキシコなど南米の広い地域で食べられています。何時間も漬け込む伝統的なスタイルを、食べる直前にさっと和えるだけのレシピに変えたのは日系人だそうで、素材そのものの味を生かす和食文化が融合した形といえそうです。
付け合わせにはたいていとうもろこしやさつま芋が添えられ、口直しの役目を果たしています。
ペルーのとうもろこしは、色も形もバラエティー豊かで、ペルーの限られた地域でしか栽培されていないジャイアントコーンは種子が大きく白いのが特徴です。また、見た目が黒っぽい紫とうもろこしを使った飲み物「チチャモラーダ」は、抗酸化作用の高いアントシアニン(ポリフェノールの一種)が多く含まれています。
さつま芋も南米生まれで、ヨーロッパを経て世界中に広がったものです。